フォト日記(2002年11月)



11月25日

昨日の濃霧のせいか
今朝起きると木々に霧氷がついて真っ白になっていました
去年は12月半ばの霧氷にびっくりしていたのに…
早い雪融け 5.6月の晴天と夏のような陽射し 11月初旬の降雪と
季節が前へ前へと先を急いでいるような気がします
今年の11月はよく降る雪と曇り空の日々
たまに晴れそうな気配があっても
すぐにまた 厚い雲におおわれてしまいます
おーい 青い空
お日様が懐かしい

節子




11月21日

札幌の娘のところで5日間過ごしました
たくさんの人 あふれる物 まぶしいばかりの明かり
私は久し振りだったので わくわくどきどきしてしまいました
特にデパートの地下の食品売り場は 
いろんな食材やおいしそうなお惣菜 パンやケーキなどよりどりみどりで
とても華やかでびっくりしました
5日ぶりに美馬牛駅に降り立ち とぅもろうへ道を歩きはじめると
なんと真っ暗なこと
雪も深く走る車もなく その静かなこと
店頭に並ぶ野菜ではなく 自家製の野菜を食べ
冬はその野菜を バラエティーにとんだ漬物にしたり 
雪の中に埋めて保存したりして雪融けを待つ
そんな暮らしを美馬牛のお年寄りたちは続けています
私は漬物も上手につけられないし 野菜の保存もうまくできないので
まねはできませんが
お年寄りたちの営みを見ていると うまく表現できないのだけれど
本当の暮らしだなぁ と思います

でも札幌の賑わいもちょっと懐かしいという きょうは複雑な私でした

節子



11月13日

美瑛の町で おいも博士の梅村芳樹先生をお招きし 
じゃがいもやカボチャ ハーブを使った料理講習会がありました
ハーブは西洋の山菜のようなものとお聞きし
ハーブ料理がぐんと身近になったこと
小いもを皮ごと煮込んだり スープに入れたり
ダイナミックで楽しい料理を教えていただき
おいしいものってなんだろう
おいしいものに出会った時の幸福感
感動をとぅもろうの料理の中で少しでも味わっていただきたいと思い
考えつづけていたことに
おおいにヒントを得ることのできた講習会でした

帰り道 まだ4時前だというのに もう日は沈みかけていて
夕方の冷気は完全に秋を通り越し
薄氷の張った水たまりが 厳しい季節の訪れを告げていました

節子



11月5日

雪がようやく止んだ4日
数年ぶりに白野さんと水野さんのリクエストに応えて
燻製作りに挑戦しました
ドラム缶の薫煙器ではソーセージとベーコンを作り
ダンボールを利用した簡易な薫煙装置で紅ザケの燻製を作りました
薫煙という遥か遠い時代からの方法にあらためてすごいと驚きますね
美味・美味自画自賛でなく上出来でした
燻製作り当日までの仕込みは妻が全てやりました
ああでもないこうでもないと言いながら久し振りにワクワクした時を過ごし
その日の夕食には薫煙の芸術品ともいえる燻製の数々が
皆さんの胃袋に満ち足りた喜びを与えてくれた気がします
今日から休館になりますが 近いうちにまた 作る予定です

行輝



11月1日

秋から冬へと一晩で様変わりしてしまったとぅもろう前の景色です
ご近所の大滝さんが前の畑の大豆の収穫を終え
豆落としといわれる脱穀作業をしていたのが
10月29日でした
夕方集めた豆がらに火をつけ その煙が幾筋も空にたなびいて
今年の農作業の終わりの印のようだなぁと思ってながめていました
翌30日起きてみると外は真っ白な雪景色
ピークを迎えかけていた落葉松が雪のドレスをまとっていました
その雪もきょうはすっかり融け外は雨が降っています
気温が下がる夜には雪になりそうですが
これから降ったり融けたり繰り返しながら
本格的な冬になっていきます

節子

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