フォト日記(2002年12月)


12月26日


毎朝5時頃には起きて薪ストーブに火を入れるのが夫の1日の仕事の始まりです
いつもはあまり寒いとは言わない夫が
「きょうは寒かったー!」
というので 珍しいなぁと思っていたら
今朝はこの冬一番の冷え込みで 美瑛はマイナス26.7度だったようです
とぅもろう前の景色も写真のように 凍れた朝 を表現していました
この寒い中 毎年この季節にいらしてくださる御家族で
ご夫婦と小学3年生と保育園の年長さんのお子さんがいらっしゃるのですが
「きょうは美瑛駅まで歩いて行くぞー」と張りきってとぅもろうを出発
10キロ近い道のり はんぱではない寒さ そして途中からは雪も降ってきて
「もう泣きそうだった」との子供達の感想でしたが
無事に歩き通して帰っていらっしゃいました
きっとお子さん達が大きくなっても
折につけ思い出す印象深い出来事になったのではないかと思います
あの時真っ白で凍えそうな美瑛の丘を家族四人で励まし合いながら歩いたこと
きっと大きくなって思い出す時には
ポッと心の中が暖かくなるような そんな思い出になっているのでしょうね

節子




12月23日

ひたすらのんびりと過ごしてしまった長い休みも終わり
とぅもろうも21日から再開しました
ちょっと食堂の模様替えをと思い
岸和田の美穂ちゃんに去年送っていただいたほおずきと
やはり何年か前いただいた綿の木をくみ合わせて壁掛け風のものを作り
ピアノの上に掛けてみました
そして急きょ作った裂き織りのタペストリー
古くなってしまったけれど色が好きで捨てられなかったエプロンや
子どもたちのワンピースやジーンズなどを使って織りました
裂き織りのいいところは 古くなったものがまた甦るということ
なんだかその一角がとても温かくなったような気がします
6月に泊まってくれたお客さんが
お孫さんと一緒に描いたというサンタのポストカードと
トナカイがわりにひつじを飾って(?)
ちょっとクリスマスらしくなったでしょうか
                 
節子



12月13日

冬の晴れた日はやっぱりきれいでした
昨日から冷え込みが厳しかった道内
今朝はよく晴れわたり 日の出前から刻々と変わる空の色を窓から眺めていましたが
 
ふと虹色が目に飛びこんできました
晴れているのに・・と思いながら目をこらしてもやっぱり虹のよう
ポプラの木の横と美馬牛の森の上に2本 空に向かって垂直に立ち昇っていました
そして虹と虹の真中に太陽柱(サンピラー)が立ち
ダイヤモンドダストがキラキラと舞っていました
本当に豪華な冬の朝です
 
夕方新栄の丘を通りかかると
旭岳から十勝岳連峰が夕焼けの照り返しでピンク色に染まりかけています
凍ばれた空気の中 写真を撮りながらたたずんでいると
澄んだ空気に呼応するかのような太鼓の音が聞こえてきます
見ると一人の若者がピンク色に染まった旭岳に向かって
アフリカ太鼓を叩いていました
西の空ではオレンジ色の輝きを増しながら夕陽が沈んでいき
夕陽のライトアップの届かなくなった山々は
静寂の中にひっそりとたたずんでいました

写真は朝の虹と 夕陽をあびてポッカリと浮び上がったトムラウシです

節子



12月6日

私の足の裏は正確無比な寒暖計のようです
手や顔など肉体の一部には足の裏以外にも
外気にさらされてるところもありますが
足の裏は寒い日はてき面にひび割れが痛み
「今朝は寒いぞ!」と教えてくれるようです
考えてみたら凍えた地面に接しているのは他でもない足の裏ですね
また、顔は別の働きをします
氷点下も10度以下になってくると顔が強張り 締まった顔に変わります
寒気が緩むと途端にホッとしたような緩んだ顔になっているようです
家の中にいると薪ストーブの暖かさで
穏やかな顔になってくるのと一緒ですね
手先は寒い日に金属に触ろうものなら
低温火傷になりそうです
でも、手と手とを擦ったり 手を繋いだりしたら少しづつ暖かくなり
身体も芯から温もってきます
これからますます寒くなりますが 自分のぬくもりや家族のぬくもり
また、出会った人とのぬくもりのあるふれあいを通して
寒い冬と共に過ごします

行輝



12月2日

十二月になって街中にクリスマスソングが流れていますか?
テレビでは函館港に浮かぶ洋上のクリスマスツリーの木が
電飾でキラキラと眩しかったです
美馬牛の通称クリスマスツリーの木は通る人影も無い昼下がり
降り積もった雪の中に静かに立っていました
夜になるとなおいっそうの静寂の中で
星の降る夜は煌く星が電飾となり
雪の降る夜は真っ白な綿菓子のような甘そうな雪で飾られ
月明かりの夜にはポッカリと浮かび上がっているのでしょうか?
ドラマ「北の国から 初恋」のワンシーンに
中学生の純たちがサンタクロースの格好で馬橇に乗って
クリスマスの夜にシャンシャント鈴の音を轟かせて家々を周るのがありましたね
あんなふうに美馬牛の夜も暖かそうな灯かりが
ポッポポッポと雪の中に浮かんでいます
もう師走になりましたね
年々月日のたつのが早く感じるようになりました

行輝

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