フォト日記(2002年3月)


3月27日

黄砂が降ったり 風が吹いたり
融雪剤の散布が効果をあらわしたりして
畑の雪もどんどん融けてきました
昨日は延ばしに延ばしていた味噌作りをしました
出来あがりが80キロと大量なので
台所のガスコンロでは間に合わず
いつも外で薪を焚いて大豆を煮ます
だからその日の天気がものを言います
幸いきのうは風が少しありましたが暖かく
4時間位で煮あげる事が出来ました
それからミートチョッパーでひき肉状にくだいて塩と米麹を混ぜますが
それがまた力のいる仕事
家族総出で作り終わった時はもう夕方になっていました
「力仕事の後って気持ちがいいね」と娘
これで来年1年間の味噌も大丈夫
ほっと安心しました
このごろキツネが毎日やってきてとぅもろうの庭でくつろいでいます
にわとりも飼っているので あんまりありがたくないお客さんですが
寝そべったり 狩りの合間にねずみと遊んだり
雪の上をゴロゴロしたり
子キツネらしくしぐさがかわいいので飽きずに眺めています

節子



3月21日

春を告げる風物詩 融雪剤の散布があちこちの畑で始まりました
雪の下には秋蒔き小麦が雪融けを待っています
9月に蒔かれた小麦は芽を出し
やわらかな緑色で秋の丘を彩り やがて雪の下に眠ります 
引っ越してきた時は「何で雪の下から緑色の草が出てくるの?」と
不思議でしたが
草ではなく秋に蒔かれた小麦ということがわかり
二度びっくりしたことを思い出します
春を感じると言えば
きょうタローがやっと顔を出した土の上で気持ち良さそうに昼寝をしていました
5ヶ月近く雪の上で 自分の体温で穴を掘り過ごしてきたタロー
やっぱり土の上はあったかくて気持ちいいよね

節子



3月18日

今年は雪が少なかったせいか舗装道路はほとんど乾いてきました
旭川にでかけるともうすっかり春のようです
美馬牛では畑にはまだまだ雪があり
標高が高いんだなぁと改めて気づきます
白樺やカラマツの枝々も色がオレンジがかってきて
木の芽がふくらんできているのがわかります
厳しい寒さをじっと耐え
近づいてくる春を感じて樹液が脈打ちはじめているようです
と言っても 夕刊の天気予報を見ると
明日の気温はマイナス13℃まで冷え込むという予報
春は行きつ戻りつしているようです

節子


 
3月13日

春の陽射しが1段と強まり暖かな日が続いています
窓辺に射し込む日の光に誘われて
少し早いかなと思いつつ室内に花の種を蒔きました
花いっぱいのとぅもろうを想像しわくわくしながら蒔きましたが
気象の変化が激しく6月の始めまで霜も降るこの地で
はたして元気に育ってくれるでしょうか
適度の温度と適度の水
突然の寒さや強い光に負けないよう
少しづつ 少しづつ慣らしながらしっかり根を張って育っていけるように
と思いながらも毎年たくさんの失敗を重ねてきました
今年こそは…と思います

我が家の息子と娘が先日通信制高校の卒業を迎えました
息子21歳 娘18歳
悩みながら 苦しみながら 遠回りしながら
でも一生懸命努力して迎えた卒業です
時に親の元で羽を休めながら また歩き出し
ひとまわり成長して迎えた卒業です
ある人が 「成長に必要なのは経験の質ではなく量だ」と教えてくれました
失敗も苦しみも 出会いたくなかった出来事もそれも経験
いつの時も思い出す私の大切な宝物の言葉です
心配性の母親なので なかなか子離れできずにいますが
これからは遠くから見守ることにしましょう
羽はきっと強くなっているはず
自分を信じて 自分らしく あせらず
あきらめることなく歩いていってほしいと思います

節子



3月5日

3月になって3日間雪模様でしたが
今日は気温も高くなり
卒業旅行で訪れてくれた女性達と
とぅもろう前を歩くスキーで散歩しました
この冬三回目のスキーは汗びっしょりです
春めいてきた日差しのおかげですね
そればかりではありませんでした
三十数年ぶりに長袖の下着とズボン下を穿いたこの冬でした
別にやせ我慢でしてきたわけでなく必要を感じなかったのですが
この冬は早々に穿きました
おかげさんで暖かく身体を包み込んでもらいました
そんなお世話になった下着ともそろそろお別れですかね
一枚多く着るだけで身体がポカポカでした
雪の下で春をまっている秋まき小麦や草花や樹木も虫も
命あるものみなそっと抱かれているのでしょう

行輝



3月1日

ここ4日ほど春を思わす陽気が続きました
とぅもろう前のじゃり道も雪が融け
駐車場も半分位は土が見えています
畑は写真のように一面雪ですが
ぐっと雪の量は減っています
心も身体も溶け出しています
いっぺん土の色を目にし 陽射しに春を感じ
無性に春に恋焦がれてしまった私は
はたして寒の戻りが必ずやって来るこの季節を乗り越えていくのが
少々辛いですね
なにげなく開いた七年前の日誌には
3月上旬のこの季節に
4日連続氷点下20℃以下の記録が残っていました
      
行輝

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