フォト日記(2002年6月)


6月24日

雨模様の肌寒い数日が過ぎ
きょうは久し振りにお日様が姿を見せてくれましたが
まだ風はひんやり冷たく
日中の気温も12度と6月下旬とは思えない寒さでした
2日前のやはり雨まじりの肌寒い日の夜
とぅもろうの食堂は熱気にあふれていました
日本フィルハーモニー交響楽団のバイオリニストの石井啓一郎さんが
旭川在住の友人達とともに宿泊され
思いがけずリクエストに応えて演奏してくださったのです
私も間近でバイオリンの演奏を聞くのははじめてですが
ダイナミックでしかもこの上もなく美しく澄んだ音色に
あっという間に魅了されてしまいました
泊まり合わせたご夫婦の5ヶ月の赤ちゃんが
じっと演奏に聞き入りうくんうくんと演奏に合わせて声を出し始めたのには
一同感激でした
1972年にはじまった日フィルの楽団の存続をかけた闘いの話
当時の苦しかった生活ぶり 大変な生活の中でも続けた練習のことなどお聞きし
きさくなお人柄そのままにクラシックの名曲のあとに浜辺の歌を弾いてくださり
みんなで声を合わせて歌った忘れられない一夜でした

節子



6月19日

久し振りの晴れの日
お客様は川崎でお世話になっていた病院の看護婦さんお二人
夕食後 夕焼けを見に行きませんか?
とお誘いしてクリスマスツリーの木まで出掛けました
夕焼け大好きな私ですが
この時間はいつも忙しくなかなか見ることができないのです
なにげなく出掛けたのですが
久々に姿を見せた十勝岳連峰の上にかかった綿のような雲もピンクに染まり
西の空もそれは見事な夕焼け
浮び上がるなだらかな丘の稜線
澄んだ水色の空、ところどころ貝殻のように光る雲…
寒いぐらいの風が清々しく気持ちのよい夕方でした
あさってはもう夏至
白一色だった3月始め室内で種をまいた花々が
とぅもろうの花壇でいっせいに花を咲かせ始め
彩りの季節を迎えています

節子



6月13日

11年ぶりに再会した知人と十勝岳の望岳台に行きました
とぅもろうから見える山の雪は例年よりだいぶ少なくなっていましたが
所々に大きな雪渓が残っていました
ソリ滑りが楽しめそうでした
雪渓へ行く途中には高山植物がちらほらと清楚な花を咲かせていました
もうすぐ辺りは花畑になるのでしょう
望岳台にいると空気が澄みきっていて体がしゃんとします
雪を見て手にとって戯れる知人の姿に10年以上の歳月を忘れました

行輝



6月10日

雨が降ったり止んだりの不安定なお天気の日は絶好の虹日和
と思っていたら昨日の夕方大きな大きな虹が出ました
到着したばかりのお客さんも
夕食準備中の私たちもいっせいにそれっと飛び出して
大きな空いっぱいに広がった虹にみとれ そして写真に収めました
いつもはかすんでいる一番下側の紫がとてもきれい
何度も見ている虹ですが その都度形も大きさも色合いも違い
一緒に眺めた人の記憶とともに
心のアルバムにしまってあります

節子



6月3日

新緑の季節もだいぶ時が往き
この頃は土の色に目をうばわれることが多々あります
夕方 西日に照らされた畑は種まきのトラクターのタイや跡があたらしく
何度も行き来して耕された土は 時に微妙に色を変えます
赤茶けた畑の色は 恵みの雨が降ると濃く見えます
待ちに待った雨が潤いを与えます
樹木も同じで 人もまた同じです
ちょうど1週間前に修学旅行の生徒さん達が蒔いた黄からしが
芽を出していました
次ぎは何が生まれるか楽しみです
あやうく干からびそうになっていた手掘りの小さな池のおたまじゃくしも
そろそろ足が生えた頃でしょうか?
明日の朝の楽しみです

行輝

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