フォト日記(2002年8月)


8月27日

25 26日の2日間 2ヶ月ぶりに休館とし 夏休みを取らせて頂きました
夫はただひたすら家でのんびりするというので 私は娘の住む札幌へ―
何故か心ひかれていたゴッホ展の最終日に間に合うことができました
日頃絵を見る機会も少なく鑑賞の仕方もわかりませんが
ゴッホの絵の題材は北海道に暮らす私達の暮らしにとても身近で
種まく人やスコップで穴を掘る人 暖炉の前で疲れを癒している人や麦畑
ポプラの木など 親しみと共感を持って見てきました
いっぱいの人・人そして熱気でしたが
説明文を読みながら一枚一枚絵を見ていくと
思いを表現するために色づかいやタッチなど研究を重ねていた
100年以上前のゴッホが身近に感じられ
絵を描くことの意味が少しわかったような気がしました
美術館の外に出ると霧のような細かい雨が降っていて
娘と二人 ゴッホの「雨」という絵の中の人のように
一つの傘に寄り添って帰りました

節子



8月19日

夏の慌しさと雨続きの毎日に
しばらく窓の外をじっくり眺めることもなく過ごしていたら
いつのまにかご近所の大滝さんの畑が一面のひまわり畑になっていました
ちょうどとぅもろうからの朝の散歩コースの途中で
毎日宿泊のお客さんの目を楽しませてくれました
とぅもろうの庭にも2種類のひまわりを植えましたが
こんなに見事にそして広範囲に咲かせることはできません
毎年毎年農作業の結果として作り出される美瑛の風景
やっぱり農家の人の力はすごいなぁと改めて思います
写真はひまわり畑から眺めたとぅもろう
お隣の菅原さんのとうもろこし畑も穂が出て風にさわさわと揺れています

夕方ひまわり畑でトラクターが動いているなぁと思ったら
次々とひまわりは土の中に漉き込まれていきました
ひまわりは土壌を豊かにするための緑肥作物なのです
ちょっと悲しい気もしますが
来年あの畑に育つ作物にたくさんの栄養を与えてくれることでしょう

節子



8月11日

なかなか晴れないのでせめて写真だけでもと
7月28日に撮ったひまわりととぅもろうです
緑肥耕のための小さなひまわりですが今は枯れはじめ
今度は大輪のひまわりが まだ花は咲いていませんが成長しています
青空が戻って 花開いてくれるといいのですけれど…

今年の夏は帰れないよといっていた長男が
7月初旬から帰ってきて
宿の仕事やらパソコンのメンテナンス 情報の整理など
私達が苦手な分野を手際よく手伝ってくれました
来年は社会人なので もう長期に帰ってきて
日常の生活を共有することはないのかもしれません
そう思うと 宿泊の小さなお子さんに
子ども達が幼かった頃を思い合わせ
あれやこれやといろんな思い
いろんな感慨にふけってしまします
明日は息子も帰ります
フォト日記の更新も息子頼みですので
子離れと自立がこれからの私の課題でしょうか

節子



8月9日

昨日から気温も低く時折強い雨が降っています
こんなに雨の多い夏も珍しいのではないかと思います
それでもお客様が雨の合間を見つけて散歩やサイクリングに出かけたりして
楽しんで下さっているのを見るとホッとします
このところご家族連れのお客様に人気なのは毎日せっせと餌を食べに来るエゾリス
とぅもろうの餌場にすっかり慣れて子どもたちが近づいても驚かないようです
そして相変わらずの人気ものはタロウ
この夏11歳になり昼寝の時間が長くなりましたが
涼しい夏がタロウには幸いして元気です
この間はタロウに寄り添ってまるで会話しているようなお子さんがいました
家族の歴史の大事な1ページになる旅行
いい思い出がたくさんできるといいなぁと思います
写真は2日前の朝、おもしろい雲が広がっていました
もう少し早起きしたら朝日に染まっていたのかもしれません

節子



8月3日

ご近所の大滝さんの畑に小麦のロールが並びました
日でりや長雨 遅霜 低温と厳しい気象条件の中でも
植物たちは確実に実を結んで
季節が着々と進んでいくのを実感します
早出しいもを作っている農家さんでは 7月下旬からいも堀作業が始まり
とぅもろうの食卓にも新じゃがが並び始めました
去年の秋収穫されたいもを農家さんに頼んで
雪の下で保存してもらったり 伸びてきた芽を何度かかいたりして
1年を通して美馬牛産のおいもを食べていただいてますが
新じゃがの季節は待ち遠しく嬉しいものです
大地のエネルギーがぎゅっと詰まっているような気がします

節子

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