フォト日記(2003年1月)


1月29日

せっかく冬晴れの日が続いていたというのに
家族で次々に風邪を引き寝込んでいました
めったに風邪はひかないのですが
4年に一度くらい免疫がなくなってしまうのかもしれませんね
ああ写真日和なのに と思いつつ家のなかでごろごろしていました
今朝はお天気はよいものの昨日からの強風で表面の雪が流され
それが朝日に照らされ川のように見えます
キツネの足跡もウサギの足跡も私がスキーで歩いた足跡もみんな消えて
どんどん雪面は変化し何事もなかったように
そこにありました

ひさしぶりで帰ってきた息子が
我が家のパソコンのバージョンアップをしてくれました
今までは起動する時間が長くて
待っている間に 歯磨きをしたり洗濯をしたりしていたのですが
今度はあっという間に動いて かしこいパソコンになりました 

節子




1月22日

南米の笛ケーナに出会ったのはもうずっと前のことなのですが
あまりの上達のなさに嫌になってもう2年近くしまいこんでいました
昨年の暮れ 新栄の丘で出会ったアフリカ太鼓の青年の姿に刺激されて
また取り出してみました
思い出せる限りの知っている童謡を自由に吹いたりしているうちに楽しくなり
教則本を読み返したりしていたら
ふっと一つの山を越え、少しだけいい音になり
ケーナが歌うようになりました
なんだか嬉しくて、このところちょっとの時間をみつけてケーナを吹いています
小学校のころのに書いた作文がまだ残っているのです
「将来の夢はいろいろな楽器に囲まれて暮らすこと」と書いてあり
そうだった やっぱり私が楽器が好きなんだ
ひとりでやるのも楽しいけれど、何人かで合奏したらもっと楽しいのだけれど…
と夢はどんどんふくらんでいきます
でもまたあきらめて放り投げてしまうかもしれないので
夢を語るのはこの辺にしておきましょう

節子



1月15日

休日になった日は 快晴に恵まれることが多いです
子どものように休みが嬉しくて
いつもより一時間も早く目が醒めてしまい
真っ暗な東の空を見上げると星の煌きの中で
山の稜線の上にひときわでっかい明けの明星が燦燦と輝き
流れ星が山に落下するようにすっと消えていきました
毎朝 新聞の天気欄を真っ先に見ていますが
今朝の最低気温の予想は氷点下の20度
さらに最高気温が氷点下の12度とありました
案の定軒下の寒暖計は氷点下の23度を指しています
実際の気温はもっと下がっているはずです
朝のシバレが続く中 山の上から太陽が昇り休日の食卓に
眩しい暖かな陽射しが注がれてきます
たまの頭痛に悩む妻が陽射しを背にうけてじっと目を閉じていました
「何を想っているのかと」たずねると美馬牛にある教会を守る
90歳を越えられた老クリスチャンの方が詠んだ短歌を思い出していたそうで
「背中に降り注ぐ太陽のぬくもりが肩に手を置いた神様の手のようだ」
という内容でした
じいっとそのままの姿勢で瞼を閉じている妻は
太陽の偉大な力と暖かさを浴びて幸福そうに見えました。

行輝



1月9日

松の内の愉しみのひとつに
雪の中手元に届く日本各地や海の向こうからの年賀の便りがあります
皆さんが暮らす土地それぞれの雰囲気を漂わせながら
1年の時の移ろいの中で宿泊された皆さんや大切な友人たちの人生のひとこまが
誕生・進学・結婚・病気療養中・転職・退職などといった形で伝えられてきます
10年前のとぅもろうでの旅のひと時を
今も大切に思い出のアルバムにしまっているとのメッセージや
私たちの宿泊業への不安や緊張、自信のなさをやさしくいたわっていただいたり
励まされたり元気付けられる多くの便りは
一期一会の出会いの素晴らしさと同じく
いつも私たち家族の宝のひとつになっています

行輝



1月2日

明けましておめでとうございます
今年の年越しは 小さなお子さん達もいてかまくら作りをしたり
歌ったり語らったりしておだやかに過ごしました
毎年恒例の美馬牛水天宮への初詣も
新しい年の始まりの空気と キュッキュッと鳴る雪の音をかみしめながら
みんなで出かけました
お正月の楽しみの年賀状もたくさんのお客様そして友人からも届きました
近況や 小さかったお子さんが「もう思春期です」という写真に
泊まっていただいた頃の面影をさがしたり
昨年2月に大病を患い療養中の友人からの年賀状には
じーんと胸が熱くなりました
おせち料理作りを息子や娘に手伝ってもらいながらやったり
故郷の両親の元気な声を聞いたり
そんなことがとても幸せに感じられるお正月でした
皆様はどんなお正月を迎えられたことでしょう
今年もどうぞ良い年でありますように
そして人が人らしく生きられる世界でありますように

節子

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