フォト日記(2003年2月)


2月19日

けさ久しぶりにサンピラー(太陽柱)を見ました
きのうきょうと冷え込みが厳しく その分いいお天気になったのです
太陽から地上へきらきらと輝く柱が立ち あたかも天使が舞い降りてくるようでした
まだまだ厳冬の北海道ですが 陽射しは随分と強くなり
晴れた日の室内はとても暖かで お日様のありがたさを感じます
 
明日からいつもフォト日記を更新してくれている息子が旅行に出て二週間いません
早く操作を覚えればいいのですが まだまだ頼りっぱなしの状態です
あしあとにも写真が入れられるとのことなので
そちらのほうに時々写真を投稿したいと思います


節子


2月16日

お母さん戦争になるの?昨夜娘が電話でそんなことを言いました
ニュースを見ていると不安になってしまうし
今夢を持って頑張っても無駄なんじゃないかと思ってしまうと言います
道を歩いていて 前を行く中学生たちの会話が聞こえてきたのだけれども
将来のこと考えてもわからないし今楽しいことしたほうがいいよね と話していたとのこと
みんなそうだよ と娘
刹那的で生き急いでいるようにすら見える若者たちも 心の中ではきっと
前を向いて歩いていきたい 希望を持ちたいと 思っているのでしょうね
娘には いい世の中になるようにお母さんも頑張るよ としか言えなかったけれど
この2月20日に没後70年を迎える小林多喜二のことを思い出しました
闇があるから光がある と平和を口にすれば投獄されてしまう時代にも
平和を願い よりよい世の中を願って小説を書き発言し続けた多喜二
その時代に比べたら私たちにできることはいっぱいある
小さなことでもできることから始めよう と思いました
写真は 廃屋にたくましく根を張って伸びる木々がふと目に飛び込んできて撮りました

節子




2月9日

昨日の朝十勝岳付近で火山性の地震が観測されたというので
各家庭に備えつけられている防災無線が注意を呼びかけました
幸い すぐに噴火という心配はない ということなので
ホッと胸をなでおろしています
12年前こちらに越してくる何ヶ月か前のこと
三浦綾子さんの「泥流地帯」という本を読みました
とぅもろうの本棚で読まれた方もいらっしゃることと思いますが
大正15年の十勝岳が噴火した時の物語です
当時の開拓で入植した人々の生活が描かれていて
貧しい家では玄関の戸もなくむしろ一枚の家もあり
家族が炬燵に四方から足をつっこんで眠りについたことなど
さぞや寒かったろうと思います
そんな中でも家族が助け合ってささやかな幸せを築こうとしていたとき
噴火が起こり溶岩が雪を溶かし泥流となって
一瞬のうちに畑も家も木々も人々も飲み込んでいきました
あまりに悲惨な出来事にページをめくる勇気もなく
読むのをやめてしまおうかと思いながら
涙しながら読んだことを思い出します
あの噴火のあと昭和37年 63年に噴火があり
美瑛町でも上富良野町でも泥流への対策が進みましたが
泥流のあと何年もかけて流木をかたずけ
この先何十年も草木も生えないといわれた土地に
畑を再興した人々の苦労を
いつも忘れないでいたいと思います

節子


2月3日

運転免許とりたての息子の運転で昨日富良野に行ってきました
車の窓越しに射し込む光はとても暖かで
国道は路面も乾き春のようなおだやかな天気でした
いつもは運転しているので周りの景色はあまり見ないのですが
きのうはきょろきょろとあちこち見回して
空がとても澄んだブルーできれいなこと
十勝岳連峰が青空に映えて惚れ惚れするくらい美しかったこと
西の山々もその連なりや雪をかぶった様子が冬独特の感じできれいだったこと
そんなことに感動しながらドライブを楽しみました
先日帰られたお客様が
東京ではいつ日が昇っていつ沈むかなんてあまり意識してないよね
と言われていましたが やっぱり北海道の魅力は
空の広さ 大きさかなぁ と思います
とぅもろうの窓からも大きな空が広がり
一日の始まり 太陽の恵み 四季の移り変わり 星の瞬きなどが
身近に感じられ 自然と共にあることが実感できるなぁ
と改めて思った日でした

節子

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