フォト日記(2003年3月)
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3月31日 日中食堂の薪ストーブに火を入れなくても良い位に暖かくなってきました
26日に美馬牛に帰ってきてからも 雪こそ降る日もありましたが
雪解けは加速され 見る見るうちに秋まき小麦の緑や土の色が広がっています
土に色が見えてくると何となく心がそわそわするもの
きょうは室内に花の種を蒔きました
花の苗つくりもけっこう手間のかかる仕事なので 今年はどうしようかと迷っていましたが
1週間から10日くらいたつと出てくると可愛い芽に会いたくて
やっぱりたくさんの種を蒔いてしまいました
今年はどんな花を咲かせてくれるだろうかと楽しみながら育てたいです
節子 |
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3月28日 一週間近く北海道を離れ戻ってみると 道路の雪もほとんど解け
融雪剤が撒かれた畑はもうすぐ秋まき小麦が顔を出しそうなくらいに雪解けがすすんで
春がいっきに近づいていました
毎年のことですが 3月の20日ごろまではまだまだ畑の雪は深く
このままずっと融けないのではないか と思ったりします
でも4月が近づくと 本当に一気に雪が融け始め ちゃんと春がやってくるのです
北海道に暮らして 初めて「地温」が色々なことに関係しているということを知りました
11月の後半 それまでは積もっても2,3日で融けていた雪が根雪になります
その何日か前にどーんと凍れた日がやってきて まず地面が凍り
凍った地面に降った雪が融けずに根雪になるのです
春 一気に雪解けが進むのは
きっと地面の温度がほかほかと少しずつ温かくなってきているからなのでしょうね 地温が20度くらいになったら 種をまくのに適した時期です
それは桜の花が咲く頃で 北海道では5月に入ってからですが 今から待ち遠しいですね
写真はまだ雪がたくさんあった10日前に撮ったもの
菓子職人を目指す若者2人の歩く姿が 春の初めにぴったりかなと思いました
節子 |
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3月20日 燃えるような夕焼けでした 太陽が沈もうとしている山際が濃いオレンジ色になっているのに 上空からは真っ黒な黒雲が降りてきて 夕焼けと黒雲がせめぎ合い 見ているのが辛くなるような激しさでした 黒雲が雪を降らしているのか 霧がかかったような山際は太陽の最後の光がゆらゆらと炎のように立ち上り 思いは遠くイラクへと飛んでいました 全世界で巻き起こっている反戦の炎が 今まで失われたたくさんの命の犠牲の上に定められた国連憲章と 国際法に基づいた平和的な解決への大きな流れになるよう願いながら 消えゆく残照を見つめました 節子 |
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3月16日 いよいよ 長い冬の間雪の下でじっと春を待っていた秋まき小麦の畑で 融雪剤の散布が始まりました 陽射しの暖かみと この融雪剤の散布が春の訪れの近いことを知らせます 冬の間少しだけスキーで歩かせていただいた雪原も 雪解け水をたっぷりと吸いながら また一年の歩みを始めます まだまだ雪はたくさん残っていますが 農家のビニールハウスではビートの種まきも始まりました 毎年変わらぬ自然の移ろいと農業の営み 戦さのない平和な大地だから繰り返される日々の暮らし そんな中で遠い異国の人々は 絶対に許されない武力攻撃にさらされようとしています 空爆や地上攻撃で罪のない人々が殺され 傷つき 生きる糧を生む大地は 二度と作物の実りを見ることがないくらいに汚されてしまうでしょう 命の重さは皆同じです 世界中の反戦平和を求める人々と歩みを共にしたいです 行輝 |
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3月10日 ひょんなことから新しいものが生まれることがあります 残り野菜を使って家族用の昼食を作っていた時 きらっと閃くものがあり作ってみると 日頃からもう少し変えてみたいと思っていた料理の改訂版とでもいうのでしょうか そんなものができあがりました その日の夕食に作ってお客様にお出ししてみると 「おいしいね」と言ってくださり なんともいえない喜びがこみ上げてきました 求めていた答えにやっとめぐりあったような… というのはちょっと大げさかもしれませんが そんな気がしました この前のフォト日記で 温かくなりましたよ とお伝えしましたのに この3日間またまた寒くなってしまいました お天気はいいのですが身を切るような風が吹いてその寒かったこと 昨日の朝早く写真を撮りに出かけられたお客様が 「寒くて死ぬかと思ったー」と言って戻ってこられましたが 本当に久々のとびきりの寒い日々でした 節子 |
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3月7日 春が近づいてきたなぁと思うのは 昼寝をしているタローが気持ち良さそうに見えること まだまだ雪がいっぱいで タローも雪の上で丸まっているのですが 真冬と違って陽射しが暖かいのか よく昼寝をしています それが気持ち良さそうで ああ春なんだなぁと思うのです 今年の夏には12歳になるタロー(ひつじ年なんですよ) 厳しい冬を乗りきるためにもりもり食べるので ちょっと太ってしまいましたが元気に春が迎えられそうです 畑はまだまだ冬景色ですが 国道は路肩の雪も融け始めました 常にワイパーを動かしていないと 前が見えなくなってしまうほどの水浸しの道路です でもこれもきっと北国の風物詩なんでしょうね 節子 |