フォト日記(2003年4月)


4月28日
 
暖かいと身体も心ものびのびするものですね
昨日は最高気温も20度くらいになり ぽかぽかしたいいお天気でした
町議会議員選挙の投票のために美馬牛小学校に行った帰り 美馬牛の森をのぞいてみると
いつの間に大きくなったのでしょう ミズバショウが花を咲かせて見ごろになっていました
この前福寿草を見に来たときにはまだ顔を出したばかりだったザゼンソウもたくさん出ていて
何年か前とぅもろうだよりでも紹介した 小野有五さんの「北海道 森と川からの伝言」という本を思い出しました
ミズバショウやザゼンソウがなぜまだ寒い早春に花を咲かせるのか その独特な「ほう」の役割
子孫を残すためのいじらしいまでの努力
そんな自然の物語にとても感動しながら読みました
今またページを開いてみると
「以前は北海道のその辺の沢地に無造作に咲いていたミズバショウも その沢地や谷地がどんどん減ってしまった
自然がふんだんにあるように見えるとき 人はそれをつぶすのに無神経なのだ」
という文があり 本当にそうだなぁと思いました
旭川の男山自然公園では 今かたくりの花が満開とか
木々や花 動物たちが支えあい共存しあっている森や沢を 未来の子どもたちに残すことができるよう
私たちもその生き方を 小さな花や生き物たちから学んでいかなければなりませんね

節子




4月24日

暖かい日があったと思ったら雪が降ったりと春は行きつ戻りつしています
そんな天気を見ながら昨日は夫と骨組みだけだったビニールハウスにビニールを張りました
まだまだ夜は冷え込む北海道 これから霜の降る日もあるので
ハウスの中で苗を育てたり 植え替えの作業をしたりと何かと便利なのです
もう何年ハウスのビニールがけをしたでしょうか
毎年のことなのでだんだん要領もよくなってきましたが
それでもあれやこれやと夫と言い合いながらなかなか上手にはいきません
金太郎農園さんではもうメロンの苗がすくすくと育ち始めていますが
毎年20棟近くの大きなハウスにビニールを張ったり苗の植え替えをしたりと
ご夫婦二人でやりこなしているのは すごいなぁ と思います
秋まきの小麦も日に日に緑色が濃くなってきました
川沿いの柳の木がうっすらと萌黄色に芽吹きはじめたり ナナカマドが赤い芽を出しはじめたり
冬の間にたっぷりと蓄えた力で
また今年もそれぞれの生命の営みを見せてくれることでしょう


節子




4月16日

雪が融けると庭の土も見えてきて何となくそわそわします
去年植樹した木は大丈夫だったかなとか
花壇の宿根草は今年も芽が出るかなとか
いろいろ様子を見ながらひとまわり歩きます
せっかく植えた木もネズミにかじられてしまったり 雪の重みで折れてしまったり
100球ほど植えたチュウリップの球根も全部ネズミにかじられてしまったり
いろんなことがありますが
雪融け水のたまった小さな池で蛙がいい声で鳴いていたり
苗木が枯れずに新しい芽をふくらませていたり
花壇にビオラの小さな芽が出ていたりすると嬉しくなってしまいます。
ふっとお隣の畑を見るとすっかり雪が融け 去年とうもろこしが植わっていたところ
豆が植わっていたところ そしてその向こうの秋まきの小麦畑は
ちょっとずつ土の色が違っていて
そしてその向こうではカラマツの林が春を迎えて赤みをおびている
派手さはないけれど 優しい春色になっていて
夕暮れにそんな優しい色を見ていたら
なんだか心が慰められるような気がしました

節子




4月9日

 雪融けの道から聞こえてくる乾いた「カサッ・カサッ」という熊笹の起き上がる音
林のあちらこちらからも聞こえてきます
春が来るまでと片付けておいた庭の厚い板を置いただけの腰掛に
日に日に出番が近づいてきました
僅かに残った雪の上に不思議なくらいくっきりと冬に滑った歩くスキーの跡が見え
冬と春がぴったりとくっついているようです
 秋まき小麦の畑はうす黄緑色の色彩を深め一枚の絨毯のようにも見えます
雑草(あらぐさ)の多い敷地内にはいたる所に雪融けの水溜りができ
鏡のように空や木を映しています
冬から春へ装いを変えるこの季節は
毎年ですが不安と期待・希望と夢で身も心もいっぱいになって
かなりゆとりのない時を過ごしてしまいます
 4月21日から初冬まで「泊まって良かったと微笑が浮かぶ宿」でありたいです
どうぞ、多くの皆さまとの出会いを楽しみにしています

行輝

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