フォト日記(2004年2月)


2月29日

4年に一度の2月29日がやってきて早あしたから3月ですね
大雪 大風は一段落したものの今朝はかなり気温が上がって雨がふりました
2月の雨なんて本当に珍しく
大雪で一気に1メートル位増えた雪もずいぶん溶けたような気がします

私は生まれた家がお店屋さんだったので 個人商店で買い物をするのが好きです
昨日美瑛のお店でほんの少しの買い物だったのですが1万円しかなく
支払いの時に「1万円でごめんなさい」というと お店の方が
「いいんですよ 私は大きいお金が大好きなんだから」と冗談まじりで答えてくれました
それだけのことだけどなんだかほのぼのとした気分でお店をあとにしました
私もそんなユーモアが言えたらいいなぁ
美瑛にはよく行くお店で 楽しい買い物ができる金物屋さんやお花屋さん 魚屋さんなどがあり
スーパーやコンビニも便利でいいけれど
やっぱり2言3言話をしながら買い物ができると楽しいなぁと思います

写真は昨日の窓の外に盛り上がる雪と
雪に埋もれそうな餌台で雪の切れ間に餌を食べに来たカケスです

節子



2月24日

久しぶりの大雪でした
おとといから降り続いた雪と風で 昨日は富良野線までもが止まってしまいました
今朝新聞を開くと 厚岸町では学校の先生方が立ち往生してしまった車をみんなで押している所へ
地吹雪で視界が遮られたトレーラーがつっこんできて亡くなられたり怪我をされたりという
痛ましい事故があったようです
停電や除雪中の事故 農業の被害では旭川 美瑛 富良野周辺でも何百棟というビニールハウスが
雪の重みで倒壊し 建て直したり土を乾燥させたりするのに
1か月位の作業の遅れがでてしまうとのことでした
美瑛でもメロン農家さんなどが2月中旬にハウスにビニールを張り 苗を育てる準備をはじめますので
被害がなかったかどうか心配です
今年は雪が少なく このまま春になるのかなぁと思っていた矢先のこの大雪
やはり油断はできないのですね
とぅもろうでも夫が朝から5時間かかってやっと除雪が終わりました
春の雪どけ水が地下に沁み込んで地下水となり 
夏の日照りのときでも 作物を育ててくれるありがたい雪ですが
できれば突然の大雪となることなく 降ってくれればいいのですけれど・・・

写真は今朝 雪の中からトラクターを掘り起こしている夫と
足が埋まっちゃったよーと言っているタローでした

節子



2月20日

晴れた日は光の芸術のオンパレード
うっすらと霧氷のついた木々に朝日が射しこんだ瞬間
何の変哲もなかった木々が 金色に輝きはじめます
何度も目にしている光景ですが 思わずこの素晴らしい自然のなせる業に感謝したくなる瞬間です
太陽が昇るにつれ 光の当たる範囲が広がり
木々や林 雪面も輝き始めます
遠くの雪面は湖面のように輝き
近くの雪面は雪の粒がひとつひとつダイヤモンドを散りばめたようにキラキラ輝きます
天気が一日続く日は
夕日の照り返しで旭岳から十勝岳連峰がピンクに染まるまで
光の芸術は様々なドラマを見せてくれるのです

この2、3日キツネの姿をよく見かけるようになりました
昨日は親子のキツネでしょうか
三頭のキツネがとぅもろうの庭で遊ぶ姿が見られ
ふさふさとした冬毛をなびかせ颯爽と走って 林の中に帰っていきました

節子





2月19日

先日上富良野の後藤純男美術館に行ってきました
入館すると館長さんが 絵を見る前に少し説明を とおっしゃって
日本画と油絵や水彩画の違い などいろいろ説明してくださいました
日本画の絵の具はみんな岩石や土など自然のものからできているのですね
桜の淡いピンク 雪の色 夕闇の群青色 冬山の濃いグレー 金色に輝く日の光など
絵のことはなにもわからない私ですが 思わず引き込まれました
長さが6メートル以上ある十勝岳連峰の絵は 北国の冬山の過酷なほどの厳しさに満ちていて
その厳しさを自分自身につきつけながら描いたのかなぁと
いろいろ想像しながら見ました
絵を見終わって外に出ると 美術館の目の前には十勝岳連峰が姿を見せていて
感慨もひとしおでした
後藤純男美術館は年中無休で 館内はバリアフリーになっています
身近にこんなすばらしい美術館があるなんて
またぜひ足を運びたいと思いました

きょうは久しぶりに冷え込み お天気も冬らしくすっきりと晴れわたりました
ずっと暖かい日が続いていましたが
これからしばらくは2月らしいシバレと晴天の日が続くでしょうか

節子




2月16日

2月に入ってから 北海道の冬のシバレを体験しようといらしていただいたお客様には
肩すかしの日が続いています
やはり暖冬かと思うくらいに朝晩の冷え込みもきつくなく
日中は薪をくべなくても暖かな日が多いです
日々の暮らしを考えると 一年中空模様を気にして生活していることに気付きます
雪のない季節には畑仕事で日照や雨が気になり
雪の季節は 気温や降雪量  吹雪や路面の状況など気にかかり
除雪や水道管の凍結などまた違った心配事があります
季節ごとの変化の多い北国の暮らしも長くなり
天候によってたくみに生活を組み立て 時間を使っていくことが
少しは上達してきたでしょうか
今朝も三日月が南西の方角に残る暗い中 外に出て空を眺め
寝起きの身体に冷たい空気をいっぱいに吸い込みました

写真は夕日のよう見える朝日です

行輝


  

2月14日

本当に暖かい日が続いています
この時期に昼間の気温がプラスに転じるのは珍しいことで
窓から降りそそぐ陽の光はぽかぽかと暖かく
春が来たのかと勘違いしてしましそうです
身体が寒さで縮こまることもなく嬉しいのですが
厳冬期の凛とした空気がないのがちょっと寂しい気もしてしまうのは
やっぱり贅沢かなぁ
春の日差しを感じると いつも今年植える花のこと 野菜のことに思いが行くのですが
年々少しづつ体力不足を感じているので
今年は厳選して少しだけ種を蒔こうと思うのですが 
どうなることでしょう
やっぱり春がきたらあれもこれもといっぱい蒔いてしまうかもしれませんね
去年初めて蒔いて収穫した白いかぼちゃのことは何度かお伝えしましたが
今この時期までぜんぜん傷むことなく 味も落ちず ほっこり甘くて 
百合根と並んで とぅもろうの食事の大きな主役になっています
天ぷらに 煮物に グラタンに オムレツに アイスクリームにと大活躍で
いつものかぼちゃは 今の時期には保存していても腐ってしまっていたので
大感激なのです
夢のかぼちゃ!とかぼちゃと切るたび種を保存していますので
今年もじょうずに育てられたらいいなぁと思います

節子




2月10日

駐車場にうず高く積まれた白樺や楢の原木
冬の間山仕事をしている農家の知人から分けてもらった薪の元です
知人からは 冬の凍れている時に切ったり割ったりしたほうがやりやすいよ
と勧められているのですが
4t車1台分の原木の多さになかなか作業にかかれません
この冬は暖冬のようで 昼間は太陽のぬくもりに頼っていますが
一日中氷点下の日はそうもゆかず 薪もだいぶ減ってきました
どこかで気持ちを高めてチェーンソーに手を伸ばさないと・・・
と思っているのですがなかなか覚悟が要ります
薪ストーブはとても優しい暖かさで
最高の北国の冬の暮らしの主人公ですので
気を引きしめて原木の山に挑みましょう

行輝




2月4日

この冬初めてクロスカントリースキーを履いて
妻のおすすめコースをお客様と滑ってきました
時折り光が射したり小雪が舞ったりの不安定な天候でしたが
エゾリスの空中散歩を眺めたり
煙の立ち昇るとぅもろうを遠くに眺めたりしながら
2時間くらい心と身体を思い切り解放しました
とぅもろうには7回目の方でしたが冬は初めてで
「冬もいいですね」と満足していた様子です
昨夜は夕食後トランプ手品を教えてもらい 
早速家族に自慢しようと珍しく努力しましたが
心も身体も解放したと同時に 
手品の手法もすっかり雪原の彼方に置いてきたようで 今一歩でした
トランプをしたり ストーブにあたりながら話に花が咲いたり
ゆったりした気分になれるもは
やはりこのしんしんと降る雪のお陰かもしれませんね

行輝

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