フォト日記(2004年9月)


9月28日

お客様から ルベシベの方で黄からしのきれいなところがあるよ という
お話を聞いたので 買い物の道順をちょっと変えて
ルベシベに行って見ました
今年の春は黄からしが少なく 寂しい気がしていましたが
秋はあちこちで咲いていて
ルベシベでも まさに 一面の黄からし という感じで咲いていました
緑肥作物といえば 子どものころ私の故郷では 春先に咲くれんげです
れんげの花を思い浮かべると 春先のちょっと冷たい空気や
子どものころの自分の姿が見えてきて 懐かしい思いがします
このところ北海道は天気も安定して 暖かい秋晴れが続いて
畑では 農家の方たちが じゃがいもや小豆の収穫作業に大忙しのようです
雨の多い9月でしたので しばらく安定した天気が続きますように…

節子




9月25日

夏の例年にない暑さのせいか 庭のコスモスの開花が遅れていましたが
涼しさと共に花芽を伸ばし 咲き始めています
早く咲かないと霜が降っちゃうよー と  
 コスモスたちのそばを通るたび声かけしていたので 焦って咲き始めたのでしょうか
この1週間で一気に花開きました
このところ雨の多い道内です
夏 雨が少なかったので 帳尻あわせの雨かなぁと空を見上げています
でも雨が多い分 まだ寒さはそれほどでもなく 過ごしやすい日々 
身体も伸び伸びとしますね
この間宿泊してくれた小川君がHPへの書き込みで
とぅもろうに行くと安心する と書いてくれましが
とぅもろうの中に ほっと落ち着いたり 安心できたりする空気が流れているとしたら
それはとても嬉しいことだねと 夫とも話しています
そして私たちもお客様からたくさんの暖かい思いをいただいています
そんな思いをいつか何かの形で表現できたらいいなぁと思っています

写真右は イチイの赤い実
毎年 この実がつくと クリスマスツリーみたい!と思います
食べても甘くて美味しいんですよ

節子 




9月16日

今年は早いかな と思っていた紅葉も少し足踏みしていたようで
昨日十勝岳温泉から安政火口への道をちょっと歩いてみたのですが
ちょうど色づいて これから見頃を迎えるところのようです
昨年のような目の覚めるような赤ではなく ちょっと渋めなのですが
青空と 笹や松の緑 ナナカマドやもみじの赤 ダテカンバや楓の黄色と
そのコントラストはいつものことながら美しかったです
本当は 今年こそまた富良野岳の山頂に立ちたいと思って
密かに足を鍛え始めたり (おおげさかなぁ) していたのですが
なかなかチャンスに恵まれず 来年に持ち越しそうです
車に頼りっぱなしの日常なので
「富良野岳に登れるくらいの体力を維持する」というのが私の目標です
これから迎える長い冬の過ごし方が 一番の課題でしょうか

写真右は いつもより多くの噴煙を上げていた十勝岳です

節子




9月13日

ほんの僅かな時間 空は赤く染まりました 
朝一番の仕事 やかんの水が沸騰するまでのほんの数分間の出来事でした 
サンダルを引っかけて 外に駆け足で飛び出すと 弱い雨が降っていましたが
それも気にならないくらいの僅かな時間です
新聞の活字を見るには室内の暗さが気にかかる
朝五時の数分間の風景です 
       写真を撮ろう と思った朝焼けでした             
はっとする風景が一瞬にして消えてからは今日は一日中雨降りです
降り続く雨に濡れた風景は身体が感じる以上に 寒そうに見えます

行輝




9月10日

今回もきっと大丈夫 とたかをくくっていた台風でしたが
こちらもものすごい風が吹き荒れました
ご近所の80歳くらいになられるご夫婦も こんな台風ははじめて 
とおっしゃっていたほどです
用事があって大風の中 旭川まで出かけたのですが
大きなナナカマドの木が倒れていたり
 いたるところで折れた木の枝が散乱していたり
屋根のトタンがめくれ上がっていたり
国道の信号が停電で全く動いていなかったりしていました
とぅもろうでも 遮るもののない西からの風に
ガイドの山小屋さんとの境にある 大きなイタリアンポプラの木の枝が落下して
道をふさいでしまったり
ビニールハウスのビニールが全部やぶけてしまったり
物置のシャッターが風にあおられて壊れてしまったりしました
とぅもろうは少しの被害で済みましたが
台風 地震と全国では大きな被害を受けた方がたくさんいらっしゃると思います
一日も早く日常の暮らしが戻りますようにと願ってやみません

写真は8月にひまわりの花が見事だったとぅもろうのご近所の畑です
ひまわりが漉き込まれた後 小麦畑になっていました
まだちいさな芽ですが しっかり根を張っているのでしょう
あの大風にも負けなかったようです

節子




9月4日

馬鈴薯の収穫も始まり 本格的な実りの秋を迎えています
8月のお盆頃には隣の青えんどう豆の収穫が終わり
今日はそこに秋蒔き小麦が蒔かれました
とぅもろうの敷地脇の畑は今年は小豆なので
今は葉が黄色くなっていて畑一面が黄色に見えます
宿泊のお客様たちからも
「美瑛を走っているといたるところに黄色くなっている
畑がありますが なんですか?」という質問が多いです
とぅもろう菜園では とうもろこしの収穫が終わり
これからは南瓜の収穫になります
収穫時期は何ともいえず嬉しいですね
努力が実った喜びを身体中で感じられます
食べても美味いし いとおしく思えて大事に大事に食べます
まだまだ ビニールハウスの作物も少ないですが
一品として食卓にのった姿を見るのは大きな喜びです
先日は 
冬期休館までの二ヶ月間を新たな新鮮な気持ちで過ごそうと
玄関脇の花を代え 久しぶりに伸び放題だった庭先の草刈をしました
もうそこまで大雪山の紅葉も近づいているようです 
秋の美瑛・美馬牛今年はどんなでしょうか

行輝




9月1日

全国に爪跡を残していった台風もオホーツク海に去り
こちらもやっと天気が回復してきました
みなさんのところでは被害はありませんでしたか?
このあたりは雨が少しと強い風がちょっと吹いただけで過ぎ去ったので
ほっとしています
大雪山や十勝岳連峰など高い山に囲まれているせいでしょうか
台風の被害は少ない所なのかもしれません
8月29日から3日間とぅもろうも夏休みをいただき
私たちは始めて帯広にでかけてきました
あまり天気はよくありませんでしたが
温泉に入ったり 美味しいお食事をいただいたりして のんびりし
美瑛とは違う十勝の畑作地帯の空気を感じてきました
帰りに鹿追の神田日勝記念館に立ち寄り
日勝の描いた作品から 
戦争末期 疎開と食糧増産という国の計画の下
東京から開拓に入った人たちの苦労を垣間見て
いろいろなことを感じました
痩せた馬 配給の靴 板張りの床にころがるじゃがいも…
それらが全面茶色で描かれた絵は
うまく言えないけれど
深く心に刻まれる絵でした

いつの間にかとぅもろうの窓から見えるお隣の畑の小豆の葉も
黄色く秋色になってきています

節子

  このページに関するご意見・ご要望・ご感想等はこちらまで