フォト日記(2005年8月)


8月31日


おとといから5日間の夏休みをいただいています
8月下旬は夏のシーズンのひと区切りの時期
今年も無事過すことができ ほっと一息ついています
たくさんの出会いがあり 
宿に暖かい空気が流れていたことに感謝の思いでいっぱいです
ありがとうございました

明日から9月
お子さんたちは2学期が始まりますね
大人たちもなんとなく気持ちが新たになる季節
夏の暑さも先が見えてくるころでしょう
美瑛の畑や林もこれから秋の気配が深まってきます
私たちもまた気持ちを新たに過していきたいと思います

節子




8月26日

台風の影響か朝から天気が悪く 午後からは雨も降り出しました
早起きの夫はきょうも4時半ごろ起きたらしいのですが
真っ赤な朝焼けだったとのこと
天気が崩れる前はやはり朝焼けがきれいな時があるんですね
写真も撮ったらしいのですが うまく撮れなかったとのことで
お見せできないのが残念です
心配していた台風も海上に逸れたようなので
あまり強い風や雨はなさそうですが
きょうは気温が低く 肌寒い一日でした
みなさんの所では台風の被害はなかったでしょうか
収穫前の稲やりんごなど 農家の方にとっても大事な季節ですので
どうぞ今年は台風の被害がありませんようにと思います

写真は昨日の飛行機雲
私が写真を撮ったときは一筋でしたが 
そのあと青空に幾筋もの飛行機雲が描かれました
何日か前 ポカリスエットの会社が宣伝のため旭川上空に
「ポカリスエット」の文字を描くという話があったのですが
字には見えないし「何かなぁ」と不思議な飛行機雲でした

節子




8月23日

激しく降った雨も去り やっとお天気も回復してきました
あの暑さはどこに行ったの?という位涼しくもなりました
お隣の畑でも先日赤えんどう豆の収穫が終わり
すっかり秋の気配です
四季のはっきりしている北海道ですが
夏は意外と短いのですね
来月になると あっという間に旭岳から紅葉が始まり
20日を過ぎる頃から十勝岳が色づき
だんだんと麓に降りてきます
11月はじめカラマツの黄葉が終わるまで
標高差を利用すると長く楽しめるのが秋です
毎年のことながら その色彩の豊かさにため息がでてしまうのも秋です
夏の花々の華やかさに比べれば ちょっと地味かもしれませんが
しみじみと心に染み入る秋色を探しにお出かけください

節子




8月16日

じりじりと照りつけていた陽射しも和らいで
きょうはちょっとだけど涼しかったかなと思います
夜は気温も下がって寒いくらい…
お盆も終わり夏も終盤になってきたんですね
今年の夏は暑かったためか オクラが大豊作でした
栄養も豊富で美味しいので いつも食べたいと思っていたのですが
北海道では新鮮なオクラがなかなか手に入らず
2年前から作り始めたのです
今年は毎日たくさん収穫でき 食卓を賑わしています
毎年作っているトマトは 思い切って今年は無農薬はもちろんですが
無肥料 無潅水で育ててみました
なんだかトマトをいじめているみたいですが
根元にマルチといわれるビニールを敷いて水分の蒸発を防ぎ
あとは根っこに頑張ってもらって地中の水分を吸い上げてもらうのです
肥料を施してないので小さな実しかなりませんが
甘味 酸味 塩味も感じる 美味しさがぎゅっと詰まったトマトになりました
毎日室内の仕事が終わったあと 夫が収穫するのが日課になっていますが
手塩にかけた野菜に囲まれて嬉しそうな顔をしています

節子
次男考案の
シンプルトマトサラダ
花のような盛り付けがきれいです









8月12日

前回のフォト日記で秋の気配をお伝えしたのに
昨日からまた暑さが戻ってしまいました
厨房の中は火を使うので暑さもひとしおで
きょうは 暑い!とぼやく元気もなくなってしまいましたが
思いっきり汗をかくのも一年にわずかなこと と思い
気を取り直すことにしました
幸いに毎日いいお天気で
お客様たちも夜は星空観察や クワガタやカブトムシを探しにでかけたり
気温の下がった野外で 楽しみを見つけて下さったりしています
あしあとには美穂ちゃんから
ペルセウス座流星群の情報も寄せられていますので
みんなで星空を眺めて見ましょう
さっき星空を眺めていたお子さんは 流れ星2個見たよ と言っていました

写真は刈りあとも美しい小麦畑と小麦のロールです

節子




8月9日

日中の暑さは変らないけれど湿度が下がったためか
窓から入ってくる風が涼しく感じられるようになりました
きょうは空の色も雲も何となく秋めいて
早くもえんどう豆のニオが立っているのを見つけました
えんどう豆は赤えんどうと青えんどうがあり
豆の中では一番最初に収穫するものです
毎年このえんどう豆のニオを見ると
ああ そろそろ秋が来るんだなぁと思うのです
ススキも穂を出し トンボが舞い
そういえば蝉の声がしなくなったねと厨房でそんな会話をしたのですが
季節は少しづつ舞台を移していくようです
天気予報を見ると 予想最高気温は相変わらず高いですが
この暑さもあとしばらくの辛抱ですね
きょうの午後 ふと窓の外を見ると
大滝さんのひまわり畑でトラクターでの漉き込み作業が行われていました
数日間私たちの目を楽しませてくれたひまわりも
緑肥として畑の栄養になります

節子




8月6日

今朝お客様のお見送りのために庭に出ていたとき
消防のサイレンがなりました
何だろうと思い時計を見ると8時15分 
ああそうだった 60年前のきょう 広島に原爆が落とされた日だったんだと
気がつきました
そして昨年の秋 岩波ホールで見た映画『父と暮らせば」を思い出しました
一瞬のうちにたくさんの人の人生が断ち切られてしまった日
空を見上げると久しぶりの青空が広がり
あの日もこんな青空が広がっていたんだと思うと
かけがえのない生を奪われた人々の無念の思いがこみ上げてきました
北海道新聞で 『今、「銃口」を読むー三浦綾子の問いかけ』という
3回の連載がありました
教師として戦争に教え子を駆り立ててしまったという罪の意識を
生涯持ち続けた綾子さん
戦争は私達を被害者にも 加害者にもします
歴史の真実を真摯に学び 受け止めて
もう過ちは犯さない 
銃口を向けない 向けられない世界を とみんなが望んだら
子ども達にもっともっと希望のある未来を託すことができるのに…
と思います

写真は朝もやの中のひまわりです
とぅもろうの窓からも鮮やかな黄色が映えています

節子





8月2日

「海くん、おはよう」(新日本出版社)という本を新聞記事で見つけ
娘と一緒に読んだのは6年前のことでした
1歳7ヶ月で保育園の中での事故に遭い
一命はとりとめたものの重い障害をもった海くん
本は海くんのお姉ちゃんが 海くんとの生活を通して
「おはよう」と朝が迎えられることの喜び
海くんが周りの人に発してくれる不思議なパワー
事故の日から絶えることのない家族の悲しみ
お父さん お母さんの気持ち
もう一人の弟のこと 自分のことが綴ってあり
かけがえのない命 かけがえのない家族の愛が
じーんと伝わってくる本でした
その海くんとお父さん お母さん おばあちゃんが
とぅもろうに泊まり来てくれたのです
本での出会いから6年
海くんは成長して15歳の高校生になっていました
悲しい出来事を家族の力 応援してくれる人たちの力も借りながら
何より海くんの生きる力で乗り越えてこられたのですね
海くんにとっては初めての北海道旅行
晴れ男の海くん とうことでお天気も見方につけて
どうぞいい旅になりますように

写真はとぅもろう前の散歩道に接した大滝さんの畑のひまわり
3日くらい前から咲き始めています

節子

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