フォト日記(2006年2月)


2月27日

昨日は夕方から雨の予報が出ていました
でもまだ2月です
きっと雨といってもみぞれ交じりの雪だろうなと思っていたら
しっかりとした雨 しかも大雨です
ここに住んで15年 2月の雨は初めてでした
暖かい空気と風と雨
2月としてはあまりに場違いな天気にすっかり戸惑ってしましました
でも夜半から雪に変わったようで 朝になったらいつもの雪景色
とりあえずひと安心しています
やはり冬は冬らしくなくっちゃぁ!
午前中は風が強く地吹雪で とぅもろうの窓から見える林や木々も
霞んで見えたり見えなくなったりしていました

節子




2月22日

20日に続いて昨日もお天気で朝焼けがきれいでした
窓から射し込む陽射しも暖かくぽかぽかと春のよう
ストーブを消しても暖かくて
いっぱい着込んでいた洋服を一枚脱ぐと急に身体が軽くなって
そんなことでも春を感じますね
昨日は宿の有志で作っている丘の宿倶楽部の主催で
美瑛駅近くにあるふれあい館ラブニールで
美瑛産小麦を使ったうどんとパン作りの体験をしてきました
うどんは「ホクシン」 パンは「春よ恋」という種類の小麦を使って生地作り
「何も考えず無心にやると早くまとまりますよ」という先生の教えに従い
みんなおしゃべりしながらも必死に作業
生地を休ませる時間には 美瑛の農作物についてのお話もあり
ちょっと賢くなったような気分です
出来上がったパン生地をオーブンに入れ
うどんの生地はのして 切って たっぷりのお湯で茹で
楽しみの試食会
パン用の小麦は石臼の製粉機で挽いた全粒粉ですので
香ばしい香りがあり 食感ももちもちして味わい深いパンにでした
うどんも水加減や湯で時間で味に差がでるらしいのですが
しこしこと美味しく つけ麺のようにして食べたのですが
なかなかの味でした
体験メニューは 他にはバター アイスクリーム じゃがいも餅 豆腐などがあり
いずれも美瑛産の食材を使った体験です
予約が必要ですが 2時間ほどで体験できますので
お子さんと一緒にやってみるのも楽しいかもしれませんね

節子




2月20日

久々に晴れました!
本当に今年の2月は天気が悪かったので
こんなにすっきりと晴れた日は何日ぶりでしょう
とぅもろうの窓から見たきょうの日の出前の写真と
夕日の照り返しで山々がピンクに染まった様子を並べてみました
時間帯で本当に表情が変わります

北海道新聞に「朝の食卓」というコラムがあるのですが
きょうは小樽文学館学芸員の玉川薫さんという方が
小樽ゆかりの作家小林多喜二のことを書いていらして
きょう2月20日は多喜二の命日だったと気づきました
18歳の時に多喜二の小説に出会って そんなに読んだわけではないけれど
いつも心の片隅に多喜二のこと 
家族思いの優しい息子を奪われた母のセキさんのことが忘れられずにいたので 
玉川さんの文章を目にし嬉しくなったのでした
「あーまた2月の月がきた」と始まる多喜二の母の書が小樽文学館にあるそうです
「声をいっぱいに泣きたい どこへ行ってもなかれない あーでもラジオで少し助かる
あーなみだがでる めがねがくもる」
と晩年になっても癒されることのなかったセキさんの悲しみ
多喜二がなくなったのは73年前のできごとだけど
2月という月にこみ上げる母の悲しみを忘れないでいたいと思います

 節子
今朝は霧氷もたくさんついて
とてもきれいでした
とぅもろうへの道の白樺並木も
霧氷で真っ白になり
朝陽を浴びてオレンジに染まると
花が咲いたように見えます


2月17日


高校時代の同級生が泊まりにきてくれました
なんと34年ぶり!
まだ自分というものがわからず未熟そのものだった時代
でも夢や希望を限りなく抱いていた時代
あの頃私はどんな顔をして どんな話を交わしていたのだろうと思うと
未熟さばかりが思い出されて恥ずかしさでいっぱいになりますが
同級生との再会はただただ懐かしく嬉しく
高校生だった頃がついこの間のことのような気がしました
最近の美瑛はお天気に恵まれず 晴れ間が見えたかなと思うとまた曇り
友人たちには あまりいい景色が見てもらえませんでしたが
写真館や美術館を回ったり スノーシューで雪遊びを楽しんでもらったり
動物園にも出かけました
冬の動物園は動物たちが元気ですね
ホッキョクグマも水の中で元気いっぱい泳ぎまわっているし
トラやヒョウも仲間でじゃれ合ったり
ペンギンたちも嬉しそうに散歩していました
見ている子ども達もペンギンに負けないくらい可愛かったです

節子




2月12日

最近庭の餌台に鳥たちがひっきりなしにやってきます
鳥たちの様子を観察するのは面白く飽きることがありません
たまに見たこともない鳥が来たときには図鑑を出してきて調べたり
あとはただボーっと眺めています
上の写真はおなじみのアカゲラ
黒と白と赤のコントラストがきれいな鳥です
頭のてっぺんが赤いのは雄とのこと
「きつつき」と言われるように 網の中の脂身をトントンとつつきながら食べます
下の写真はミヤマカケス
身体も大きく色のきれいなので見栄えがしますが
性格は乱暴もので
ほかの小鳥たちを追い払ってしまうし
餌は独り占めするし 鳥のギャングのようです
かわいいのはやはりシジュウカラやゴジュウカラなどの小さな鳥
つぎつぎと飛んできては 枝に止まり 餌台の順番待ちをするお行儀のいい鳥です
きょうはつぐみもやってきて
千客万来の餌台です

節子




2月8日

お天気のいい日は雪面がキラキラと輝きます
ダイヤモンドダストは繊細で透明感のある輝き
雪面の輝きはつきなみな表現ですが 宝石を散りばめたような輝きです
10年前位のことですが 
お天気のいい日一人でポプラの木までスキーを履いて出かけた時のことです
途中で写真を撮ろうとした時 片目のコンタクトレンズが落ちてしまいました
目は見えないし 雪面はキラキラと光って全部がコンタクトレンズみたいだし 
ややしばらく探しましたがどうしても見つからず 諦めて戻ってきました
事情を夫と娘に話すと 「もう一度見てくる」と2人でスキーを履いてでかけました
私は部屋の中から 「あんな広い雪の中なのだから見つかるはずがない」と
期待もせずに見ていたのですが なんと見つけて帰ってきたのです
よく見つかったものだと今でも不思議で
きょうの雪面の輝きを見ていて その出来事を思い出しました
そういえば夏場にもお客様から 
「畑の土が光っているのですが 何ですか」という質問を受けます
今まであまり気に留めていなかったのですが 
よく見ると確かに土がキラキラ光っています
昨年の夏どなたかにお聞きしたのですが このあたりの土は火山灰が含まれていて 
その中に光を受けて輝く透明な石のようなものが
含まれているのではないかということでしした
冬も夏もキラキラと輝く美瑛の大地です

写真は昨日のうっすらとした朝焼けです
このあと美瑛岳と美瑛富士の間からお日様が昇りました

節子




2月1日

寝坊しちゃったぁと慌てて食堂に降りていくと
昨日宿泊のサダさんが窓際のソファにもたれて じっと朝陽が昇るのを待っていました
山は雲に隠れているのですが 久しぶりに空は晴れていて
私も食事の準備をしながら チラチラと窓の外を眺めていました
食事が終わるころには 山にかかっていた雲も晴れてきて
快晴ではないのですが すっきりと山々の姿が見えてきました
「ここの景色はご馳走やねぇ」とサダさんが話しかけてきました
そうですねぇと答えると
「何通りもあるご馳走やねぇ」とサダさん
そうですねぇ 季節によっても 天気によっても 時間帯によっても
何百通りもあるご馳走なんですねぇ と
住んでいると忘れてしまいそうなことを
時々お客様に教えていただいたりします
ときどきいらして下さるサダさんは 美瑛が大好きな方で
「このご馳走を失くしたらだめだよ」と
何度も言いながら帰っていかれました

節子

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