フォト日記(2007年2月)
2月27日

一昨日昨日とこの冬の天候の悪さを吹き飛ばすようなすっきりとしたいいお天気でした
山々が本当にすっきりはっきりと
まるで天空にぽっかり浮かんでいるようで不思議な感じ
1年に何回かこんな日があります
夕方 こんな日はきっと照り返しもすごいだろうとわくわくして待っていました
台湾から見えた5人組の女性たちも三脚を立てて待機していました
だいたい4時50分過ぎ頃と思っていたのですが なかなか山は赤く染まらず
5時5分過ぎ もうきょうはだめかも…と思っていたら一気に染まり始めました
冬は旭岳からオプタテシケのあたりに照り返しが当るのですが
昨日は十勝岳のほうまで真っ赤になりました
こんなに赤く染まるのは珍しかったかも…

下の写真は昨日早朝やって来た子リスさん
今年の冬は毎日2、3頭のリスが入れ替わり立ち替わりやってきていますが
このリスはなんの警戒心もなくベランダに立ち 食堂の窓から中を覗き込んでいました
手を前に組んで立つ姿はぬいぐるみのようですね
でもこんなに警戒心がなく大胆なリスは先行き大丈夫かしら…無事に生きていけるかしら…と
ちょっと不安になったのでした

節子




2月21日

昨日夕方 新栄の丘を通りかかるとちょうど夕陽が沈むところでした
気温もずんずんと下がり始めたせいか とにかく空気が澄んでいて
宝石のような気品 そして透明感のある空に思わず見とれました
真冬ならではの雰囲気ですね

きょうは用事があって富良野に行き
何年ぶりかで北峰舎でお昼ごはんを食べました
北峰舎は食事スペースの一角に知的障害者更正施設「北の峰学園」のギャラリー兼ショップも併設していて
とぅもろうのオープン当時よく布製のコースターなどを買わせていただいていたのです
久しぶりに行った北峰舎のお食事は相変わらずボリューム満点
味もおいしくて満足しました
レストランで働いている北の峰学園のメンバーの方たちは
丁寧で一生懸命で心のこもった働きぶりでとても気持ちが良かったです
ショップでコーヒーカップ2客とご飯茶碗を2個買いました

節子 





2月17日

夜中はマイナス十何度と冷え込んでも日中は暖かく
3月中旬くらいかなぁと思えるような雰囲気のこの頃です
幹線道路でもなく あまり車通りのない道でもアスファルトが見えていたりするのは
2月には珍しいことです
やはり雪の量がかなり少ないためなのでしょう
「寒試し」と呼ばれる気象予報を行っている芽室町の松浦さんという方のお話が
おとといの新聞に載っていました
「寒試し」とは1月の小寒から2月の節分までの1ヶ月の天気を観測し
1年に置き換えてその年の天気を予測する方法だそうです
中国に始まり東南アジアの稲作地帯でも行われているとか…
ご近所の農家さんもこの寒試しを参考にされている方もいて
農家の方にとってはお天気は一番に気がかりなことと思います
最近では春が遅くまで低温傾向にあるため
種を蒔く時期や苗を植えつける時期を見極めるのが難しいとのお話も聞きます
特に北海道は作物が育つのに適した温度のある時期が短いので
天気の予測をし計画を立てていくことが大事なのだと思います
この「寒試し」90パーセント以上の確率とか
長年の経験に裏打ちされた予測力があるのでしょうね

写真は昨日の夕方
とぅもろうの窓から外を見ていたら雲が広がっていたのですが
ふと旭岳の方向に目をやると そこだけ濃いピンクに染まっているのが見え
もしかして…と思い慌てて美馬牛小学校の近くまで行ってみました

節子





2月15日

HPを始めてから それまで縁のなかったカメラを頻繁に持つようになりました
写真を撮る機会が増えて思うことは
同じ風景には一度しか巡り会えないということ
よくある天気だしいつも見かける雲だし…と思っていても
後になって振り返ると やはりあの時だけの景色だったんだなと思います
先日宿泊してくださった方がお抹茶をたてる道具を持参してくださり
食後にお茶をたてて下さいました
お抹茶を漉したり お茶碗をあたためたり お湯の温度に気を使ったりしながら
ゆっくりと丁寧にたててくださったお茶はとても美味しく
なごやかに会話も弾み 心に残る夜になりました
茶道の世界では一期一会ということを大事にされていると伺いましたが
宿の夜も集う人たちで作り出す一期一会のひとときなんですね

写真は一昨日のとぅもろう前の朝と夕方
上は朝の6時17分 まだ空に三日月が輝いていました
下は夕方の4時34分 太陽がだいぶ西に傾いて山を照らし始めた所です

節子





2月10日

昨日付のフォト日記で 最近は朝から晴れる日がない と嘆いてしましましたが
その嘆きをまるで聞かれていたかのように きょうは朝から晴れ霧氷がきれいでした
気温も久々のマイナス22度まで下がりこれぞ美瑛!という朝
木々という木々 小さな草までもが霧氷に飾られ輝いてみえました
ガリガリと氷ついた車のフロントガラスの霜を削り落とし走り始めると
どこもかしこも白一色の世界
シーンと静まりかえった透明な世界に佇んでいるような気分
寒さも忘れて見とれていました
日の光がしだいに強まり始めるとダイヤモンドダストが輝き始め
その様子は金色の針が次から次へと降ってくるように見えました

節子



2月9日

夕方近くになって久しぶりに山が見えました
3日間家を空けていたので もしかしたら山の見えた日もあったのかもしれないのですが
私にとっては久しぶりでした
今年は本当に朝から晴れるということがなくて
 きょう見えた山々も日の暮れる頃には雲が出てきてしまいましたのでほんのつかの間でした

つかの間の「間」という字は「あいだ」や「かん」とも読みます
きょう何気なく見ていた新聞に
「門」という字の中に「月」という字を書いても「かん」と読み すき間という意味だと書いてあり
へぇーと思いました
こちらの方がもともとの字だったとのこと
「夜閉じられた門から月の光がもれるすき間」ということからできた漢字なのだそうです
その情景を想像するとなんだか見慣れた漢字が またいちだんと親しみが沸くような気がします
その新聞記事は 
今の子どもたちに必要なものは物事にじっくり取り組むことのできる「間」なのではないか
正しいといわれる答えを1秒でも早く言えることが大事なのではなく
答えにいたる「間」 プロセスにじっくり丁寧に関わることができるそんな時間がもっとあってもいいのに…
そんなようなことが書かれてありました
「間」という字は考えてみると 人間 仲間 時間 世間などにもついていて
私たちが生きていくうえで大切な字なのかもしれませんね

節子




2月3日

きょうは節分 そして明日は立春ですね
暦の上で春を迎えてもいつもはまだまだ冬の真っ最中という感じだったのですが
今年は一昨日などは春のような風が吹いていたり
雪もこのところほとんど降らず 本当に春が近いのかしら と思ってしまいます
美瑛では毎年2月に宮様国際スキーマラソンが開催されます
白金温泉から美瑛の町まで農道や農地の上をコース整備して
フルマラソン ハーフマラソン 10キロなどの3コースに分かれて行われていました
今年は積雪量が極端に少なく 農地を圧雪してしまうと秋蒔き小麦やアスパラなどの
農産物に影響がでてしまうかもしれないということで急遽中止が決まりました
1989年十勝岳噴火の影響で中止になったことがあったそうですが
少雪による中止は初めてということです
参加の申し込みをしていた方も中止の知らせにびっくりされていらっしゃることと思います
風景の美しいコースで人気のある大会ですので
来年はぜひ開催できるように
冬はちゃんと冬らしい気候でありますようにと願っているのですが…
札幌の雪祭りも先日の雨で雪像をビニールシートで覆うなどの作業が大変だったと聞きますし
暖冬はいろいろなところに影響がでているようです

写真は一昨日と昨日クリスマスツリー木の前を通りましたので
その時に写したものです
お天気によってまったく印象が違いますね


節子