フォト日記(2007年5月)

5月28日

今月12、3日頃から咲き始めたタンポポが一面に咲き広がりました
耕していない畑や畦道 草原はタンポポでいっぱい!
生命力の強い植物なんですね
この後綿毛になり あっという間に黄色がなくなりますが
6月下旬にタンポポモドキという花も葉もタンポポによく似ていて
茎がスーッと長い花が咲きます
タンポポと同じようにまた一面に咲き
タンポポの季節が2度巡ってきたようなそんな楽しみがあります
とぅもろうの庭の果樹も花をつけ始めました
ハスカップの薄黄色の花 りんごの花の赤い蕾
千両梨の白い花 スモモの白い花
その他にも何の木だったか忘れてしまった木にも今年は花が咲きました
肥料をやらないのでなかなか大きくならなかったし
農薬もかけないので花芽が毛虫に食べられてしまうし
あきらめていたのですが
今年は毛虫も食べきれないくらいの花が咲きました
「いつかは花が咲き実がなるよ」と夫がいつも言っていたのですが
今年は実るでしょうか
テレビのニュースも日々どんどんと変わり
3日前の情報がもう古くなってしまうようなこの頃
どんどんと速くなっていく流れに知らず知らず焦って 
最近少し疲れを感じていました
植えてから10年以上も経って花をつける木々の時間
毎年変わらない営みを見せてくれる自然の姿
ゆっくり心落ち着けてと 花たちに言われているような気がしました

節子




5月24日

昨日は宿の有志で作っている料理研究会の例会の日でした
19日に美瑛農協がオープンさせた野菜料理が中心のレストラン「アスペルジュ」で
会食の予定でしたが あいにく定休日にあたってしまい 
美田のランドカフェさんでランチをいただきました
美田のほうはあまり行く機会がないのですが
お天気が良かったせいもあるのでしょうけれど
美馬牛とはまた雰囲気が違いますが 広々と美しいところですね
美馬牛は美馬牛の美しさ
美田 ルベシベ 三愛 北瑛 五稜 白金など それぞれに持ち味があって
それぞれに美しく やはり美瑛はいいところです
写真一番上は 新井満さんの「千の風になって」(講談社)の表紙
丘の上の一本の木に霧氷がついている写真
(東川に住んでいらっしゃる写真家飯塚達央さんの写真と聞いていますが…)
もしかしてその木に似ているかも…と思いカメラに収めてきました
2枚目の写真はビートの植え付け作業中を1枚撮らせていただきました
下2枚は今朝朝食中のリスたち
いつもは喧嘩してしまい2匹同時に食べることは無いのですが
なぜか仲良しのひととき
一番下はとぅもろうの看板の上のリス…看板娘ならぬ看板リス!
きょうもお天気が良く 昨日の野菜苗の植え付けに続いて
支柱立てをしたり雑草と混在しているハーブ畑の草取りなどしました
この春は気温は上下するものの天気はよく
気持ちの良い日が多いです

節子




5月21日

知人と一緒に旭岳に行きました
とぅもろうを出発し林の中にピンク色を際立たせている桜や木々の新緑
水を湛えた水田
農家さんの庭に咲く色とりどりの花を眺めながら車を走らせ
忠別ダムを過ぎ 上り坂を登って行くに従い
芽吹きの木々の葉っぱが次第に小さくなり
道端のふきのとうなどもだんだんと可愛らしくなって
ついには道の両側に雪が現われ
まるでタイムマシンで季節を遡っているような不思議な感じでした
1時間弱でロープウェイの駅に到着
この時期に乗るのは初めて
今の季節はスキーシーズンも終わり 花の季節にはまだ早く
ロープウェイはガラガラでした
姿見の池駅を目指してぐんぐんと標高が上がっていくと
下には水芭蕉が咲く湿原
芽吹きの前のダケカンバの薄茶色の幹とマツ類の緑 雪の白のコントラスト
遠くには十勝岳連峰を始め周りの山々が見え
やはりいつ来てもその雄大な眺めには圧倒されます
数分で到着した姿見の池駅の周りはまだまだ雪深く
ハイマツが姿を現しているくらいです
用意していった長靴を履いて第一展望台まで行って見ました
気温はマイナス1度と聞いていたものの日差しも強く暑い位で
久しぶりの雪の感触を楽しみながら登り
旭岳の頂上を真近に望んで 最高の眺めでした
展望台ではシンガポールやフランスから来た方たちと一緒になったくらいで
人も少なく
一人占めするにはもったいないような本当に素晴らしい眺めでした

節子





5月15日

きょうは気温が上がりとぅもろうの桜もぐんぐんと開き
あ〜春爛漫!
桜の花はどうしてこんなに人の心を魅了するでのしょう
買い物ついでに深山峠の桜園にも立ち寄ってみました
桜のピンクとコブシの白 そして新緑の淡い緑
遠くには春耕の始まった丘を望み
山々も春霞ながらうっすらと見えていました
ウグイスの囀りも聞こえ まさに春!でした
午後からは夫とビニールハウスのビニールがけをしました
ビニールがけが終わらないと
金太郎農園さんに頼んである苗が届いても植えられないので
春の重要な仕事の一つです
これで何とか一安心
今年もトマトや胡瓜 なす ピーマン しし唐 オクラ かぼちゃetc…
いろいろ植える予定です
おいしい野菜ができるでしょうか
一番下の写真は今朝とぅもろうの庭にやってきた動物です
何だろうと調べてみましたらどうやらテンのようです
最近いろんな動物たちがやってくるとぅもろうの庭ですが
常連のリスたちにとっては 脅威の生き物なので
充分注意しながら来てくれるといいのですが…

節子




5月13日

おとといの昼頃とぅもろうの桜が開花しました
一輪一輪と開き始め夕方までには6、7輪咲いたでしょうか
きょうはちょっと肌寒く開花もあまり進まず3分咲きです
昨年は開花の時期も遅かったのですが
咲いたと思ったらあっという間に満開になってしまいました
まだかまだかと待っていただけにあっけない思いでした
今年のようにちょっとづつちょっとづつ開いていくほうが
落ち着いて楽しめるのでいいですね
白樺の可愛い葉っぱ ナナカマドの天をつくような勢いのある若葉
カラマツのふわふわした萌黄色
水仙の黄色 カタクリのピンクがかった紫 ムスカリのラベンダー色
本当に春は色彩豊かです
とぅもろうからクリスマスツリーの木に行く道の途中に
水芭蕉の咲く林がありました
2年前その林が伐採され
昨年は水芭蕉の花が咲いたものの今年はどうだろうと心配していました
美馬牛の森で咲き始めても 咲く様子もないし
やはり絶えてしまったのかと思っていましたら
少し遅れて咲き始めたのですね
道の両側が水芭蕉の白い花でいっぱいでした
林がなくなったので冷たい風をもろに受けて
開花が遅れていたのでしょう
ほっと胸を撫で下ろしました


節子





5月10日

日に日に小麦の緑が濃くなって うっとりするような春の景色です
こんな季節は庭に出て小さなハーブの芽を見たり 冬を越して少しづつ芽が膨らんできた果樹や木々を観察したりするのが何より楽しい時間です
毎年何本かづつ植樹をしていますが
今年はカエデやコブシ クラブアップル など紅葉を楽しんだり 花を楽しんだりできる木と クルミやカリンズ ラズべリーなど実のなる木も植えました
木々が成長するのには時間がかかりますから 気の長い話ですが
10年後20年後の姿を思い浮かべながら 
夫とあれこれと植える場所の相談をしたりしながら作業しました
いつもいろいろと想像を巡らせながら植えるのですが
小さな苗木ですのでどうしても狭い間隔で植えてしまい あとで窮屈になってしまったり
窓の眺望をふさいでしまい困ったりすることもでてきます
3年前くらいから オープン2年目に植えたヤチダモがぐんぐんと成長して
2階の客室の窓をふさぎ始めてしまいました
あれこれ悩んだ末 切ってしまうには忍びなく
移動させることにしました
隣の畑の農家さんに相談したら 「根回しすればいいっしょ」とのこと
「根回し」については何回かフォト日記でも触れたことがありますが
放射線状に伸びている木の根を春のうちにスコップで切っておくと
来年の春には切った根の所に小さな根が伸びて 
移植したあとその根が水分を吸って定着しやすくなるというもの
ある程度大きくなった木の場合 いきなり移植すると枯れてしまうことも多く
昔から「根回し」という方法がとられてきたらしいです
「根回し」という言葉は現代ではあまりいいイメージがありませんが
こんなことろに語源があったのか…とこの言葉を知った時は感激したものでした
ということで 先日根回しが終わりましたので
来年の春移植できることと思います

写真は毎日やってくる子リスさんです
小さくて飛ぶように走る姿が可愛らしい

節子





5月7日

こんなにお天気に恵まれた連休は初めてだったように思います
毎日気持ちよく晴れて暖かく 山もよく見えました
連休中は連泊のご家族も多かったので
ゆっくりと美瑛の春を楽しんでいただけたのではないでしょうか
5日こどもの日はとぅもろうの庭で野生の動物たちの大サービスがありました
朝早くポプラの木までジョギングにでかけたお客様が野ウサギを発見
ウサギがいたー!と教えて下さいました
今度は食堂の窓からとぅもろうの庭を駆け回っているウサギを発見
みんなで窓に駆け寄ってみていると
おとなのウサギ そして子ウサギの姿もありました
目のいいお子さんたちは3羽も見つけたよと報告してくれました
いままで雪原の足跡は見るものの 実物にはなかなか会うことができませんでした
連休前果樹の剪定をしてる時 果樹の根元にたくさんの糞があったので
いっぱいウサギがいるんだねぇと話していた所でした
5日の日は午前中時折ウサギが駆け回る姿が見え
常連のリスたちもこの日は得に何匹もやってきて
おまけにキツネもやってきたり…
(ウサギを追いかけてきたのでしょうか)
ウサギたちの住む森でなにか異変があったのかしらとちょっと不安になりましたが
とにかく絵本の世界のような日でした
下の写真は昨日のポプラの木と山々
気温が高い日が続いたので山の雪もずいぶん融けて
斑模様になってきているのが見えました

節子





5月4日

連休前半 息子たち家族が遊びに来ていました
2歳半になる孫は家々の庭に高く泳ぐ鯉のぼりを見てはとても喜んでいました
今までは何気なく見ていた風景も小さな子の目線で見るとまた違って見え
大空に鯉を泳がせるなんて なんておもしろい発想!と改めて感心したりして
青空に気持ち良さそうに泳ぐ鯉のぼりを写してみました
こんなにのびのびと悠々と泳ぐ鯉のぼりは都会では見られないかもしれませんね
明日は子どもの日 端午の節句です
先日北海道新聞に出ていた話ですが
ご近所の町 東川町では町内で誕生した赤ちゃんに道産材で作った椅子をプレゼントしているとのこと
家具職人の方が一つ一つていねいに手作りしているそうです
子どもの誕生の喜びを地域で分かち合い 「君の居場所はここだよ」と
伝えようという試みだそうです
自分の居場所 確かな居場所がしっかりと感じられるって
子どももおとなも嬉しいことですよね
生まれた時にこんな風に祝ってもらえることはとてもすてきなことだなと思います
そして子どもたちが大切にされ安心して育っていくことのできる社会
その土台はやはり平和だと思います
この鯉のぼりの泳ぐ青空を大切にしたい!と心から願います

節子