フォト日記(2008年3月)

3月27日

皆さんお元気ですか
しばらくご無沙汰してしまいました
いつもは4月初めに帰っている茨城への里帰りを少し早め
1週間ほど行ってきました
茨城の実家のあるところは海岸の近くで
帰ったときは必ず一度は海を見に行きます
今回は少し足を延ばして北茨城市にある五浦海岸に行きました
五浦海岸は明治末期 日本画家の岡倉天心が愛したところで
大小5つの入り江と 崖の上に根を張った黒松
そして荒々しい海とのコントラストが美しいところです
写真下2枚は五浦海岸の朝陽と波しぶきです
美瑛は北海道のほぼ中央
道内で海を見ることはほとんどないので
海近くで育った私としては波の音が無性に聞きたくなることがあるのです
寄せては帰る波を見て 何となく心安らぐのは
人間の奥深くに太古の記憶が刻まれているからなのかもしれませんね

先日美瑛に帰ってみると
畑の雪もほとんど解け土が顔を出していました
降雪が少なかった昨年に比べてもかなり早い雪解けです
本州各地で桜の便りも届き
春の足音が聞こえてきました 

節子





3月19日

融雪剤が撒かれた畑では雪が少しづつ融け始めました
雪の下からは秋蒔き小麦が顔を出します
昨年の8月に蒔いた小麦が雪の下で眠っていたのです
いつもの年のことながらその生命力には驚かされます
すっかり雪が融け1週間もすると生き生きとした緑が蘇えり
ぐんぐんと成長を始めます
畑だけでなく土手や道路わきの雪もだんだんと融けて来ると
ふきのとうも顔を出し始めます
まだ今年は見ていませんが
南向きの暖かいところではもう顔を見せているかもしれませんね
今の季節
暖かくなりましたね
道路の雪も融けましたね
このまま春になってくれたらいいですね
などが顔見知りの方にお会いした時などの挨拶です
時に4月に入ってからもドカンと大雪が降ったりしますので
雪解けを喜びつつもなかなか安心できないのです
でもそんなこんなを繰り返しながら春は確実にやってきます

節子




3月14日

きょうで味噌作りも終わりました
おととい仕込んだ麹もいい感じで出来上がり
昨日茹でておいた大豆と赤穂の天塩と麹を混ぜ合わせて
約80キロの味噌の素が樽に入りました
これから1年かけてゆっくりと発酵し
美味しい味噌の出来上がりです
とぅもろうでは朝夕のお食事にはお味噌汁をお出ししていますし
我が家の子どもたちも「実家の味噌」は欠かせないらしく
時々「味噌送って」とメールが来ますので
これからも出来る限りこの味噌作りを続けていきたいなと思います

きょうは久しぶりの雨
昨年は11月半ばには雪が降り始めていましたので
約4ヶぶりの雨です
雨が降ると「春だなぁ」と実感しますね
また明日は雪の予報ですが 本当に3月に入り毎日暖かいですので
身体に感じる春の気配はいつもの年より20日くらい早いようです
写真は昨日の夕方写したもの
暖かい陽射しに雪面が溶け出して 太陽の光があたったところが 
まるで夕陽に照らされた海面のように光って見えました
クリスマスツリーの木の手前のグレーの渦は散布された融雪剤です

節子





3月12日

きょうから3日間の日程で味噌作りを始めました
美瑛に引っ越してきた次の年からずっと続けていた味噌作りでしたが
昨年は味噌が余っていたので休み
2年ぶりの味噌作りになります
今年は三軒の宿仲間で集まり作っていますが
米を蒸して麹菌をまぶし 麹箱で保温するところまでが一日目の工程でした
明日は大豆を茹でたり 麹の切り返しを行い
あさって 出来上がった麹と茹でた大豆と塩を混ぜ合わせて
味噌を仕込みます
美瑛の大豆とお米で作る手作り味噌は
美味しくて 何より安心して食べられるので
一度食べたらやめられません
保存ができて 手軽に良質のたんぱく質が取れる味噌は
昔からの素晴らしい知恵なんですね

きょうは久しぶりに冷え込んで
一日中雲ひとつない青空が広がりました
味噌作りを終えた後
足を延ばして赤羽の丘に行ってみました
雪面に伸びる木の影がとても印象的でした

節子



3月8日

日中の気温がずいぶんと高くなりました
最低気温はまだマイナス8度くらいですが
昼間はここ1週間プラス気温でずいぶん暖かくなったと感じます
今朝も窓の外を見ていると 遠くの畑で融雪剤の散布が行われているのが見えました
いつもよりも1週間くらい早いような気もしますが
もうこんな季節になったんですね
ご近所の農家さんでも
メロンの苗作りやビートの苗の準備などが始まっています
まだまだ一面の雪の世界ですが
春が近づいてきているようです

写真はきょうの日の出です
ここしばらく日の出の時間は曇っていましたので
久しぶりの朝陽でした
太陽が昇るのを見ていると ああ地球は回っているんだなぁと思います
山の向こうから太陽が顔を出したと思うと あっという間に昇りますので
そんな時 地球が動いていることを実感するんですね
10年以上前いろんなことがあって
真暗な出口の見えないトンネルの中を歩いているような思いの何年間かがありました
そんな時は藁にもすがりたいような気持ちなので
暗闇からしだいに夜が明け陽が昇るのを見ては
一見変わらないように見える状況もいつかは変わっていくものだ
と励まされたりしたものでした
久しぶりの日の出を見ながら 何となくそんなことを思い出した朝でした

節子




3月3日


きょうはおひな祭りでしたね
いつの間にか3月になり 
きょうはお天気もよく道路の雪も溶け出していました
溶けた雪が水溜りとなって この季節は車も泥はねで汚くなってしまうのですが
ああ 春が近いんだと感じる出来事でもあります

上富良野のスーパーで買い物をしてしていると
館内ではずっとひな祭りの歌が流れていました
ふと そういえば子どもたちが小さかった頃
♪灯りを点けましょ ぼんぼりに♪というところを
♪灯りを点けましょ ぼんぼろりん♪と歌っていたのを思い出しました
一番上の子がそう歌っていたので 下の2人もぼんぼろりんになってしまったのでした
思い出していると 
その頃の子どもたち声までもが蘇えってきて
懐かしくなりました
あの頃は3人育てるのに必死で心に余裕もありませんでしたが
今思い出すとかけがえのない時間だったんだなぁと思います
 だいたい 過ぎ去ってから気づくことなのかもしれませんが…
子育て中のお母さん
いまこの時をめいっぱい楽しんでくださいね

夕方4時半ごろクリスマスツリーの木のところを通りかかりましたら
雪面に長い影が伸びていました
いつ通りかかってもいろいろな表情を見せてくれる木なのです

節子