フォト日記(2008年6月)

6月29日

昨日 買い物帰りにキカラシの咲く畑を見つけました
ちょっと目の端に黄色い色が見えたので 車を止め歩いてみると
淡い青空と柔らかなキカラシの黄色が目に飛び込んできました
キカラシは緑肥用の作物で
見せるための花畑ではありませんので
こんな風に人知れず咲いている場所があります
近くの林からはウグイスの澄んだ鳴き声が聴こえ
一人静かな時間を楽しみました
美瑛の風景は
花だったり 風だったり 雲だったり 光だったり
その時その時 思いもかけない瞬間に出会える幸せ…
それが美瑛という場所の魅力なんだろうと思います

節子



6月26日

昨日買い物ついでに ファーム富田さんが今年オープンさせた
ラベンダーイーストに行ってみました
場所がわからなかったので 買い物をしたスーパーで聞いてみると
親切に教えてくれました
美瑛から行くと 国道237号線を富良野方面に走り
中富良野町のベストムという大きなスーパーを過ぎて
1つ目の信号(ラベンダーイーストの看板あり)を左折
250メートルほどで広大なラベンダー畑が見えてきます
ファーム富田さんが商品加工するため育てていた畑を今年から公開したようです
120ヘクタールの広さ
早咲きのものは写真のようにもう色づいてきていました
遅咲きのものはまだほんの少し紫色に見えるかなぁという感じでしたが
かなりの面積に植えられているので
きっと色づいたら綺麗だろうなぁと思いました
車窓からも風景が楽しめそうです
スーパーの人から
「国道を曲がると信号のない小さな交差点がたくさんあるから
一時停止では必ず止まってね」との助言を受けましたが
皆さんももし行かれる時は 広い平野の畑に囲まれた所ですので
交差点では充分気をつけてくださいね
中富良野でもうひとつ じゃがいもの花の咲いている畑を見つけました
今年は春先が暖かかったのでじゃがいもの植え付けも早く
花も咲き始めたのですね
これから美瑛でも咲いてくることと思います
一番上の写真は昨日の夕方
久しぶりに夕日の照り返しで雲が赤く染まりました
窓から西の空を見ましたらそちらも真っ赤に染まっていました
夕食の準備で忙しい時間でしたのでとぅもろうのの窓から一枚撮りました

節子




6月22日


きょうは夏至でしたね
昨日までの雨もあがり気持ちの良いお天気
さすがに夏至とあって 朝も早くから太陽が昇り
暗くなるのも7時半を過ぎてからでした
1年で一番昼間の長い日…
美瑛で暮らし始めてから 太陽が身近になったせいか
私にとって1年の中での折り返し地点 節目のような日です
夜9時ごろ外に出て空を見上げてみたら 久しぶりの星空
夏の大三角形が真上よりやや北に傾いたところに見え
もうすぐ夏なんだなぁと思いました
富田ファームなどあちこちのラベンダー畑では
早咲きのラベンダーが薄っすらと色づき始めたようです
いつもの年よりちょっと早めでしょうか
とぅもろうでもハスカップの実が紫色になり始め
もうすぐハスカップ摘みに追われる日々が…
先日旭川の上野ファームさんに始めて行って来ました
もともとは米作りの農家さんでしたが ハーブの苗を植え始めたのをきっかけに
庭作りを始められ イギリスで学んだ娘さんが帰っていらしてから
本格的に庭作りを始められたとのこと
「1600坪の庭」と聞いてどんな風に作ったんだろうと興味深々ででかけました
いろんな種類の花 野草が所狭しと咲き乱れるマザーズガーデン
レンガの小道を挟んで対照的に花が植えられたミラーガーデン
花のアーチが所々にあり 石垣や小道
自由に遊ぶうさぎやアヒル ニワトリたち
のどかな庭園でした
庭といえば アメリカ バーモント州のターシャ テューダーさんがよく知られていますが
今日の新聞で今月18日92歳でお亡くなりになったことを知りました
いつも裸足で歩き 花や木を慈しみ 動物と共に暮らしていたターシャさん
 薪を割り 自家製の保存食を作り カヌーを漕ぎ
その逞しさに憧れていました
写真でしか知りませんが 
季節と共に花々や木々たちが生命を燃え立たせているような庭と
 たくさんの絵本を残して
自然に帰られたターシャさん
本当にすてきな人です

写真は上野ファームさんです

節子





6月17日

夏雲のような雄大な雲と青空がきれいだった一日
秋蒔きの小麦の穂も出揃って夏が近づいているのを告げています
外にいると陽射しも強く暑さを感じますが
家の中や日陰ではまだ涼しく過ごし易い季節です
先日の岩手・宮城内陸地震では
余震の続く中 被災地の方たちは不安な日々を過ごされていらっしゃることと思います
テレビの映像を見ると 山がぱっくりと割れたような凄まじさ
土砂崩れなど更なる被害への不安や
これからの生活のこと 
農家の方たちは田植えの済んだばかりの田んぼのことなど
心配が尽きないことと思います
地球にとっては地震も生命活動のひとつなのだと思いますが
その上に暮らす私たちはどんな風にその被害を防げばいいのでしょう
20数年前に訪れたことのある栗駒山の美しい風景を思い出しながら
一日も早い復興を心からお祈り申し上げております

明日は2年ぶりに修学旅行生が泊まります
姫路の高校生14人
男の子なのでご飯もいっぱい炊かなくちゃと思っています

節子





6月15日

いつも元気な父が体調を崩して入院したとの知らせを受け
茨城の実家に5日間ほど帰ってきました
6月の茨城は25年ぶりくらい
久しぶりの梅雨の季節の関東
じめじめ蒸し蒸ししているのかなぁと思っていたら
涼しく寒いくらいで カラッとしていました
稲の育つ田んぼ もう麦は色づいていて
道路脇の植え込みや家々の庭には様々な花が咲き乱れ
久しぶりの6月の茨城を実感してきました
父は89歳 誕生日が来ると90際になりますが
持ち前の前向きな気持ちと気力で 病を克服しようと頑張っていて
私のほうが励まされて帰ってきました
美瑛に戻ってみると
秋蒔きの小麦の穂が出ていて
数日の間に一歩季節が進んでいました
6月2日に蒔いたひまわりやコスモス 二ゲラの芽も出始め
オクラやエンドウも順調に伸び始めていました
これからの季節は
日に日に作物が生育し
美瑛の畑の風景もどんどんと変わっていきます

写真は庭に咲くチャイブ マーガレット(のような白い花)
クレマチス ジャーマンアイリスです

節子




6月6日

きょうは一日雨…
今年は昨年に比べて雨が多いです
今年の冬は雪が少なく3月はほとんど降りませんでしたから
その分の埋め合わせでしょうか
昨年は種を蒔いても日照りでなかなか発芽せず
草ばかりが伸びてしまいましたが
今年はいんげんやオクラ ズッキーニ レタスなどの芽が順調に出て
なす トマト ピーマン しし唐などの苗も大きくなり始めました
草もどんどんと伸びて 草取りの手が追いつきませんが
どこを見ても 緑 緑… 
木々の若葉もすっかり大きくなって ゆさゆさと風に揺れ
生命が躍動する さわやかな気持ちのいい季節です
春先 窓をふさいでしまうということで移植したヤチダモの木も
なんとか葉を出してくれ ほっとしています
玄関先の日陰の花壇に植わっている宿根草もつぎつぎと姿を現しました
オダマキ ナデシコ アジサイ ギボウシ アスチルベ
冬はあんなに重たい雪の下だったのに なんて健気なんでしょう
一日に何回も玄関に出ては もう花を付けているオダマキや
ちらほらと咲き始めたナデシコなど見とれています
写真は昨日のもの
2枚目クリスマスツリーの木は午後1時ごろ
可愛い雲が浮かんでいました
手前の畑の作物は今年は豆のようです
一番下のクリスマスツリーの木は午後7時ごろ
澄んだ空の色がきれいでした
一日のうちでもこんなに表情が違うんですね

節子




6月2日

雨などで伸び伸びになっていた花の種まきがやっと終わりました
そんなに広い範囲ではないのですが
ニゲラとコスモスとひまわりを蒔きました
ニゲラは直播したことがないので芽がでるかどうかわかりませんが
ふわふわとした淡いピンクやブルーの可憐な花が咲くので
芽が出てくれたらいいなぁと思います
美馬牛の土は重粘土と呼ばれる土ですので
細かい種の直播には不向きなのかなぁと思い 
今までは苗を育ててから移植していたのですが
もしかして芽が出るかも…という淡い期待を込めて蒔いてみました
夕方とぅもろう前の散歩道を 写真を撮りに…
夕陽を浴びながら 芽が出たばかりのじゃがいもの畑で
土寄せをしているトラクターを見かけました
じゃがいもの芽の両側に土を寄せていく作業ですが
こんな作業もトラクターでできるんです
人力でやった頃はきっと大変だったでしょうね
もうすっかり綿毛になった道端のたんぽぽも
夕陽を浴びてきらきら輝いていました

先日5月31日 北海道だけの放送でしたが
「いのちの記憶ー小林多喜二・二十九年の人生ー」
というドキュメンタリー番組が放送されました
小樽をこよなく愛し 家族を愛し 弱い人の立場に立ち続け
時代に立ち向かい29歳の若さで治安維持法によって殺されてしまった
一人の若者の思いが胸に迫ってくる番組でした
構成と演出は演出家の守分寿男さん
老いと病身を押して 強い思いで製作にあたられたそうです
今ワーキングプアが問題になっている中
多喜二の小説「蟹工船」が若者に読まれてとか…
とぅもろうでも本棚に漫画版「蟹工船」を置きました
この番組はこれから本州でも放送される予定だと聞きましたので
ぜひ皆さん見てください
小樽の町の昭和初期の映像もふんだんに使われているので
北海道の歴史という点でも見ごたえがありました

節子