フォト日記(2009年1月)

1月31日

昨日の朝の写真です
空は晴れていましたが
 山々は山頂付近が雲に覆われ 地表には薄っすらと靄がかかっていました
雲の上から太陽が顔を出した時
美馬牛の森のとぅもろう側に面したカラマツ林に朝陽があたり
木々の隙間からは金色の光が漏れ 浮き出ているように見えました
靄 光 気温などの影響で 同じ風景が様々に姿を変え 日々楽しませてくれますが
このような変化は初めて見たような気がします
いくつもの気象条件の組み合わせが思わぬものを見せてくれる…
毎日見ていても見飽きることのない 自然の偉大さを感じました

とぅもろうの後ろ側は鉄道林と町有林に囲まれ
北風や西の風からも守られ これまで穏やかな日々を送ってきました
木々のあるありがたさに本当に感謝していましたが
先日から鉄道林の一部が伐採されることになり 工事が始まっています
幸いとぅもろうに面した側は木々が少しだけ残ると思いますが 林の厚みは失われ
今まで住んでいたりエゾリスたちは餌探しや隠れ場所探しなど苦労するのではないかと心配です
カタクリやエンレイソウなどの野草も生き延びてくれるでしょうか
植林地ですから いつかは伐採もあるものと思っていましたが
寂しい思いを感じています
多分また苗木を植えてくれることと思いますが
木々の成長の時間は長いので 何十年後かを楽しみに
また春になったらとぅもろうの庭にももっと植樹していこうと夫と話しています

節子





1月27日

冷え込んだ日の朝は霧氷が美しい
暖かい日の多いこの冬ですが 時に冷え込み 美しい霧氷が見られます
特にとぅもろう周辺は沢もあり 湿った空気が溜まりやすいのか
霧氷が付いたり 霧が発生することも多いです
霧氷の付くような日の朝はマイナス20度近くで本当に寒いですが
幸い晴れる日が多いので
お日様が昇り始めると さんさんと陽の光が差し込み 室温はどんどんと暖かくなります
陽の光の恵みを感じるひととき…
 この世に太陽がなかったたら 光のない暗く寒々しい世界になってしまうでしょう
あらためてお日様に感謝!

写真は霧氷の木々に囲まれた美馬牛小学校と
一番下は やはり寒い朝 とぅもろうの玄関のガラスについた氷の結晶です
寒さはいろんなおもしろいものを見せてくれますね

節子




1月21日

とぅもろうの庭に これは何の花だったんでしょう?
雪の上にまだ顔を出し もう枯れてしまった雑草に雪が降り積もり
まるで綿の花のように見えました
その向こうにあるベンチにこんもりと積もった雪が影を作り
舞い降りる雪の粒も映りました
時々お日様が照り始めたのに 雪が降ることがあり
そんな朝の静かで明るい雪景色の雰囲気がちょっと伝わりますか?

きょうは宿もお休みでしたので
夫と白金温泉のさらに上にある大雪青少年交流の家が維持管理している
美瑛白金ノルディックコースにクロカンをしに出かけました
私はここ2、3年 腰を痛めたり 肩が痛かったりでクロカンも久しぶり
全長3.6キロでそんなに長くないのですが
できるかなぁと不安な気持ちで出かけました

まず大雪青少年交流の家の駐車場に車を止め 
スキーを履いて出発
運動場を横切って一旦道路に出て
100メートル程奥に進むと
出発点に着きます
入林届けの紙に名前や車のナンバーなどを記入し
いよいよ出発です
出発地点から400メートルほど進むと
道が二股に分かれているので
右の道に入ります
両側が林に囲まれた道を進みます
アップダウンはほとんどなく

緩やかな下り坂があります
お天気もあまりよくなかったので
陽の光もなく ひたすら静か
時折林の中にウサギやキツネ
エゾシカのあしあとが見えました
(写真はウサギです)
冬眠中だから大丈夫だと思いますが
熊にあしあとにだけは
出会いたくありません!
川の音がさわさわと聴こえてきたと思ったら
美瑛川にぶつかりました
川石の上にこんもりと積もった雪が
可愛らしい
「野鳥の森」の看板のところまできたら
そこが中間地点で
そこから広い道に出ます
白金模範牧場から
白金温泉に通じる道ですが
冬季間通行止めになっているので
安心して滑ることができます
長い緩やかな下り坂ですので
楽しい!
左側には延々と続く森と
晴れていれば雄大な十勝岳連峰が
望めるところですが
きょうは天気が悪く
山は見ることができませんでした
しだいに雪も強く降り始めました
でもこのコースの良い所は
林に囲まれているので
多少の雪降りの日でも
あまり気にせず歩けることでしょうか

ゴールに到着して時計を見ると
出発してから1時間20分あまり経っていました
途中何度も写真を撮ったり 川を覗いたり
ゆっくりゆっくり歩いていましたのでこの位かかりましたが
1時間くらいで歩けるコースだと思います
帰りは温泉につかってのんびり…と思っていたのですが
温泉がメンテナンス中で入れず 諦めて家に帰ってきましたが 
久しぶりに全身運動をし 林の中でいい空気を吸って気分もすっきり
リフレッシュできたいい時間でした


節子




1月17日

降っては融け降っては融け…を繰り返している今年の冬
お正月前後に積もった雪がだいぶ融けて 積雪も少なくなったなぁと思っていたら
またどんと積もりました
ふかふかの新雪で雪面もきれいです
写真は きょうの午前中久しぶりに晴れ間が見えたので
ちょっと出かけたときのもの
クリスマスツリーの木と哲学の木です
クリスマスツリーの木はおとといの吹雪で雪が吹き付けられたのか
綿のように雪が積もり 本当にクリスマスツリーの木のようになっていました

 お正月に1冊の本をいただきました
リトル・マグという名の小さな小さな雑誌です
 発刊されて6号を数え いただいた号では
「ごんぎつねを探しに 誰も知らない新美南吉」という特集が載っていました
昭和31年から小学4年生の国語の教科書に載っているという「ごんぎつね」
どこかで目にしたり 物語を知っている方も多いのではないでしょうか
でも作者の新美南吉についてはほとんど知られていない…
リトル・マグの製作者のさくらい伸さんが新美南吉をめぐる旅に出る…という内容でした
そのほかにも短いエッセイや
ライターと料理人のユニットで書かれたあるレストランを舞台にした小さな物語も…
全部読んでも1時間もかからない本ですが
私はどんどんとその小さな雑誌に惹き込まれていきました
ふっと日常からワープして さくらいさんの道案内でごんぎつねの心と
29歳で亡くなったという新美南吉の想い
「かなしみの向こう側に かすかに見え隠れするうつくしいものー生きることの意味を探し続けた」
彼の想いに触れ
ある川辺のレストランの物語では 
「こんな雰囲気のお店でこんな料理が食べてみたい!」と思うようなお店で
心が自然とほどけていくような最高のもてなしを受けたような気になり
私自身が旅に出て いろんな経験をしたような
そんな不思議な思いを味わうことができる本でした
Little mag… どこかで見つけたらぜひ手に取ってみて下さい
もちろんとぅもろうの本棚にも置いてありますので どうぞ

節子




1月10日

昨日の朝は久しぶりに マイナス17度まで冷え込んで厳しい寒さでした
でも冷え込みが厳しい日はお天気もいいのです
目が覚めて外を見た時はグレーのグラデーションだった空が
だんだんと赤い色が付き 最高に達したのが7時ごろ(1枚目)
急遽思い立って旭岳の見えるところまで駆けつけたときには
すっかり色あせて 淡いピンクが残っているだけでした(2枚目)
でもこの淡い色も好きです
それから陽が昇り始めたのが 7時半過ぎ
霧氷が朝陽に照らされてキラキラ輝き始めました(3枚目)
すっかり陽が昇ると青空が広がり
とぅもろうも霧氷で白くなった木々に囲まれ 冬の装い(4枚目)
白一色のイメージの強い雪国の冬ですが
晴れた日には豊かな色彩を見せてくれ その色の美しさに心打たれます

節子




1月6日

昨年クリスマス明け頃からずっと続いていた雪空が
きょうやっと晴れました
まだ少し雲のかかった山の上から 今年初めての日の出です
白い世界にやっと光が射しました
木々に降り積もった雪が
陽が上がるにつれ ササーッと舞い落ちてきます
あっちの木から こっちの木から
ササーッ ササーッと落ちてくるのが 青空に雪の粒となって
とてもきれいでした
久しぶりの青空が目に沁みます
夕方はやっと顔を出した富良野岳と前富良野岳に
夕陽が照り返し
久々に色のある夕暮れでした


とぅもろうは4日から(9日まで)お正月休みをいただいて
遅ればせながらの家族のお正月を過ごしています
今年は長男家族4人 娘夫婦も来て賑やかです
次男は仕事で帰って来れませんでしたが…
我が家は子どもが3人ですが
2人がそれぞれ人生のパートナーに巡りあい
私を「お母さん」と呼んでくれる子が5人になり とても嬉しいことです
そして小さな孫が2人
「ばぁば」と呼ばれていますが(これはあまり呼ばれたくない 名前で呼んで!)
だんだんと家族が増え 嬉しい気持ちと責任とをひしひしと感じています
私はまだまだ未熟者なのですが
家族が増えると また新しい世界が広がり
いろんな話をしたり 一緒に料理を作ったり 孫たちと雪遊びをしたり…
この場所が 心が休まり 皆が憩える場所であることができたら・・・と願うお正月でした

節子




1月2日

 新年おめでとうございます
皆さま どんなお正月をお迎えになられたことでしょうか
一年 いろんなことがあり 様々なことが去来しますが
何より今年も新しい年を迎えることができたということの嬉さでいっぱいです
 2001年から始めたフォト日記も今年は9年目に入ります
時々読み返してみると同じ時期同じ季節に同じようなことを書いています
マンネリのような気もしますが
もしかしたら この一年同じような日々を送れたということが
私にとってはとてもステキなことだったのかもしれません
今年もまた…
春になったら花の種を蒔き
野菜を育てたり
味噌の仕込みをしたり
お客さまのお料理を試行錯誤 悩みながら作ったり
子どもたちのことをあれやこれや思いやったり
夫といろんなことを語り合ったり
そんな一年が送れたらいいなぁと思います
とぅもろうも一日一日精一杯お客さまをお迎えしていきたいと思っておりますので
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます
そして皆さまにとって良い一年となりますよう
心からお祈りいたしております


下の写真は昨日ときょうのスナップです
宿泊のお子さんたち 大人も加わって楽しそうに雪だるまを作ったり
かまくらを作ったりしていたのでちょっと写真を撮ってみました

室内の写真は今夜のリース作り
年長さんから3年生まで4人のお子さんたちがリース作りに挑戦
それぞれの個性が出ていて見ていてとても楽しかったです
大晦日の夜は恒例の蕎麦作りもしました
子どもたちも段取りもよく 上手になっておいしいお蕎麦ができました
今年はうどんも少しだけ捏ねてみましたが
なかなかおいしく好評でした

節子