フォト日記(2009年10月)

10月29日

ちょうど1週間前 宿の有志で
フットパスとノルディックウォーキングの学習会を開きました
私もこの頃「美瑛の風景を実感するのには歩くのがいい」と思っていましたので
当日講師でお招きした 「歩くのが大好き」とおっしゃられている若狭さんのお話には
とても共感し
「私もいろんなところを歩いてみよう」と意欲を新たにしたのでした
また昨年の冬に興味を抱いたノルディックウォーキングについても
ポールの合わせ方や歩き方を教えていただきました
昨年冬ポールを購入したものの 2,3回使っただけで五十肩がひどくなりしまい込んでいました
ノルディックウォーキングはポールを使って歩くスポーツで
地面をポールで押し出しながら歩くので全身運動となり
普通のウォーキングより高い効果が得られます
またポールを持っているので 安定感があり 腰や膝への負担も少ないそうです
なによりスッスッと歩けるので気持ちがいい!です
そんなわけですっかりやる気?になり
先週は「とぅもろうの散歩道」を何度か歩きました
昨日はお天気も良くなり カラマツも見頃!
車で美馬牛からルベシベ 二股を通り 上富良野町の千望峠へ(写真3枚目)
それから中富良野町の北星山にある森林公園に車を置き
ウォーキングコースをひと回りしました
また美瑛とは違った風景
北星山はかなり高台ですので見下ろす景色が雄大でした
山を降りて また登りましたのでかなりハードでしたが
ポールを持っていたのでそんなに疲れることもなく気持ちのいい散歩でした
美瑛周辺ははどこを通っても景色が良く
ちょっと歩いただけでもとても満足感が得られます
風を感じ 風の匂いを感じ 一緒に歩く人がいれば語らいながら
道端の花に気づいたり 光の変化に驚いたりしながら いろんな道を歩くことを想像すると
なんだかワクワクしませんか

写真1枚目は北星山の上の方から
手前のポプラ並木の黄葉がきれいでした
2枚めはラベンダー園の一番上から
美瑛とは違って平地が多いので水田が広がっています

節子




10月25日

まだまだと思っていたらカラマツが急に色づき始めました
場所によってはまだらだったり かなり色づいていたりとまちまちですが
カラマツの黄葉は最後の秋の彩りですので 
「もうこんな季節になったんだ…」と特別な思いがあります
今年は白樺やナラの紅葉も長持ちしていて まだ少し残っていますので
いつもより賑やかな感じ
きょうは朝から快晴で 朝は霜が降り寒かったですが
日中は暖かく気持ちのいい一日でしたので
午前中1時間ほどルベシベ方面に出かけてみました
今年の美瑛は夏の長雨と低温 日照不足
そして10月もお天気が悪かったせいもあり 農作物の収穫が遅れているようでした
小豆や大豆がまだ収穫されていない畑
ビートもまだ掘られていないところもありました
お米や麦も収穫量がかなり少ないと聞きますし
じゃがいもも小さめ
豆類も病気や生育不足で収量がやはりかなり少ないようです
お天気に左右されるとはいえ こんな年は今までなかったのではないでしょうか
せめてお天気が続いて収穫作業が順調に進みますように…

一番上の写真は色づいたアスパラとカラマツ林
2番目は小豆の収穫作業が進んでいるお隣に畑
3番目はルベシベのかわいい防風林です

収穫されて畑の際に積まれたビート
トラックで工場に運ばれ
てんさい糖になります
先日とぅもろうの庭にエゾシカがやってきました
目のいい夫が気づいたのですが
身体がかなり大きいし 色が黒っぽいので
牛かと思ったそうです
草を食べていましたが あまり動かないのでよくみると
右足を怪我しているようでした
足を引きずりながら 
少しずつ隣の畑の方へ移動していきましたが
とても痛々しい様子でした
これから厳しい冬が訪れるのに
大丈夫か 心配…

節子




10月16日

今朝はマイナス1℃まで冷え込んで
窓の外を見たら一面の霜でした
今までも弱い霜はこの秋なんどか降りましたが
きょうの霜は中くらいの強さ…
花や草が一斉の枯れてしまうほどのものではありませんが 葉っぱが薄っすらと凍り付いていました
いつもの年ですとだいたい今頃に強い霜が降り
全部がいっぺんに枯れてしまいます
ああ まだ大丈夫だった…とほっと胸を撫で下ろしました
そしてきょうは靄も出ていましたので 6時過ぎに車で出かけてみました
ルベシベの高台まで行ってみると
靄もすっきりと晴れ山々も良く見えました
そして美馬牛から深山峠にかけて低い位置に靄が佇み幻想的な光景が広がっていました
冷たいけれども澄んだ空気 何ともいえない清々しい朝の光
誰もいない丘に立って 晩秋の美しさをいっぱいに味わいました

一番下の写真は朝靄の中のとぅもろう

紅葉したツツジ
葉っぱの縁が霜で凍り付いています
ミントも凍ってアイスミントに…
おいしそう
きょう頼んでいた煙突掃除屋さんが来てくれました
とぅもろうの煙突は高い所にあり
自分たちではとても登れず
一年に一度お願いしています
一年間にけっこうな量の煤がたまるのです
今は煙突掃除のプロの方も少なくなり
遠くは網走の方まで依頼があり
大忙しのようです
煙突の内部に溜まった煤もきれいになり
これで今年も安心してストーブを炊くことができます


節子





10月10日


台風と共に寒気が入り 昨日は本当に寒い一日でした
そして今朝の気温はマイナス1℃だったようです
きょうは久々の快晴
山々もくっきりと見え 雪化粧した様子がよくわかります
これから冬に向かい 嫌というほど雪のある暮らしが待っているのですが
この季節 久々に雪化粧した山を見るのは嬉しいものです
やはり雪が滅多に降らないところで育ったからでしょうか
雪に対する憧れがあるのかもしれません

きょう新聞を読んでいましたら
今年10月12日は三浦綾子さんの没後10年ということが書いてありました
亡くなられて いつの間にか10年が経ってしまったんですね
三浦綾子さんの本は 高校生の時「塩狩峠」に出会い
二十歳の時「道ありき」とそれに続く3部作を夢中で読み
ちょうど美瑛に引っ越してくる前「泥流地帯」を手に取り
美瑛に来てからは図書館にある綾子さんの本を次々と借り
「母」や「銃口」は出版されるのも心待ちにして読みました
熱烈なファンというわけではないのですが
何故か綾子さんの本は 「自分の人生の中での節目に出会う本」そんな思いをいつも抱いています
そして読んだあとも折に触れ思い出す
ああ あの本はこんな意味だったのかな とか
ぽっ ぽっ と思い出すのです
これからの雪の舞う季節
久しぶりに綾子さんの本を本棚から持ってきて読み直してみようかなと思います

節子




10月8日

今年は台風が来なくてよかったと思っていましたら
大きな台風が来てしまいましたね
皆さんのところでは被害はなかったでしょうか
こちらは夕方から雨が降り出し
だんだんと近づいて来たのか風雨が強まってきました
予報では東の海上を通過していくようですので
このあたりはそんなに強い雨風にはならないと思いますが
太平洋の海岸付近が心配です
今 埼玉県から修学旅行の皆さんが宿泊されていて
明日の飛行機で帰られるのですが
台風が通り過ぎて 無事飛行機が飛んでくれるといいのですが…
先日十勝岳連峰の山々にも雪が降り
白く雪化粧した山々がとぅもろうからも見えました
山に雪が降ると急に空気が冷たくなり
冬が近づいてきているのを感じます
雪の降る前日の夕方 雪虫がいっぱい飛んでいて
夫が「雪みたいに見えるね」と言っていたのですが
虫は季節の移り変わりをよく知っているんですね
とぅもろうの周りも木々が色づき ナナカマドやニレ 白樺などがきれいです
特に朝日があたると色がいっそう映え 朝食の準備をしながら
窓の外に広がる秋の風情を楽しんでいるこの頃です
 
ナナカマドの赤もきれいだけど
ニレの黄色もきれい
秋の色彩には
いつものことながら
わくわくどきどきさせられます

節子