フォト日記(2009年2月)

1月23日

最近いいことがありました
美瑛の町で活動している小さな音楽のサークルと知り合ったことです
たまたま町のイベントでクラリネットとホルンで演奏している所を見かけ
思わず私もやってみたい!と思ってしまったのでした
私とクラリネットとの関わりは中学校のブラスバンド
今思い返すと休日もほとんど休まずに 毎日毎日クラリネットを吹いていた3年間でした
私の学校生活で一番しんどかった中学時代
でも音楽室は居心地が良く 安心できる居場所で
いろいろな楽器の音に囲まれ ハーモニーが生まれていく瞬間が大好きでした
でも音符を追うのに精一杯で 音色の良し悪しもわからないまま
中学校を卒業すると同時に遠ざかってしまいました
大人になって またあの音の中に身を置いてみたいと何度も思ったのですが
機会もなく過ぎてきました
それがひょんなことからクラリネットを吹く機会に恵まれたのです
先週初めて練習に参加してクラリネットをお借りし吹いてみました
何と40年ぶりです!
音は…いい音ではありませんが出ましたよ
簡単な合奏もできました
身体が覚えているんですね
仕事もあるし なかなか時間もないけれど これからの楽しみを見つけたような気分です
昔むかしのあの中学時代の3年間が
40年も過ぎてから また楽しみをプレゼントしてくれるなんて…
なんだか不思議です

写真はきょう本当に久しぶりに太陽が出て 軒下のつららを照らしていました
気温はマイナス16度 寒い朝でした

小鳥の写真は先日庭の餌台に集まってくる鳥たちを写したもの
その日も寒い日でいつもより鳥たちは羽を膨らませて丸くなっていました

節子





2月17日

前回フォト日記(9日)を更新してから 
ずっとお天気も悪く 気温も2月とは思えないほど高く 雨の降った日もありました
関東では春一番が吹いたとか…
その日は美瑛も春を思わせる暖かい風が吹きました
昨日からやっと2月らしい気温に戻り
きょうは本当に久しぶりに日の出を見ることができました
そのお天気も半日で雪になってしまいましたが
寒さが戻りほっとしています
先月から行われていたとぅもろう裏の鉄道林の伐採もほぼ終わり
林もずいぶんと少なく淋しくなってしまいました
木が少なくなって餌が足りなくなったのか
とぅもろうの餌台はこのところ大賑わいをしています
リスや小鳥たち
小鳥はいろいろな種類の鳥たちが入れ替わり立ち替わりやって来て
ひまわりの種を啄ばんでは 近くの木に止まって上手に割って食べたり
雪の上にこぼれ落ちたものをつまんだり
種類によって食べ方もいろいろです
一日見ていても飽きません
しばらくご無沙汰だったリスもこのところ毎日やってきます
ちょっと用心深い性格なので 驚かさないように窓越しにそっと眺めていると
いろいろな可愛いポーズを見せてくれます
鉄道林の伐採は キツネのねぐらのあるポプラの木の近くの沢のほうまで行われたので
やはり落ち着かないのかキツネも昼間からとぅもろうの前の雪原をウロウロしています
動物たちの姿を見られるのは楽しいですが
落ち着いて暮らせる場所がどんどんと失われてしまうのは悲しいことです

節子




2月9日

いつもは午前中に買出しに出かけるのですが
きょうは朝から頭痛がしていたので 午後回復してから出かけました
天気予報がいいほうに外れて 青空が広がり
昨夜降った新雪がキラキラしてきれいです
午前と午後では光の射してくる方向が違うので 何だかとても景色が新鮮に感じられました
美馬牛町学校の手前をくねくねと降りていく坂道の途中に
夏 ひまわりが咲いていたのですが
雪が少ないからでしょうか まだ倒れずに残っている所があります
雪の中に倒れもせず 立ち尽くしている枯れたひまわり
その前を通るたびに心惹かれるものがあって何回か写真に撮ってみたのですが
うまく撮れませんでした
きょうは雪面に午後の光があたって 陰影もいい感じだったので写してみましたが
どうでしょうか
そのひまわりの近くで 木に向かってひとすじ野ウサギの足跡を見つけました
真っ白なキャンバスにくっきりと描かれたような足跡…
でもその先が見つからず このウサギはどこに消えてしまったことやら…
不思議ですね
3枚目は林の長い影とその向こうに久しぶりにすっきりと顔を出した山々です
午前の買い物では 魚やさんに行くと市場から帰ってきたばかりで
いつもまだ車の中に入っている荷物の中から探し出してもらって買ってきています
きょうは3時近くでしたので お店に入るとずらっといろんな種類の魚が並んでいて
なんと買い易い事!
真ダチ(真ダラの白子)の新鮮なものがあったので思わず買いました
あとカスベのほほ肉も…
真ダチはさっと湯通ししてポン酢で…
カスベのほっぺは唐揚げにしました
北国の冬ならではのご馳走ですね
買い物は午後に限る(!?)かも…

節子




2月8日


3回続いていしまいましたが とぅもろうの窓からの朝の風景です
2月6日の朝 
この冬久しぶり(多分2回目だと思うのですが)に気温がマイナス20度になりました
明け方よりも日の出の時間が近づいてからのほうが気温が下がり
7時ごろからみるみると霧氷が付き始めました
やはり寒さの厳しい日のほうが幻想的ですね
山々も久しぶりにくっきりと見え
太陽の昇る位置も気が付いてみると 冬至のころよりもだいぶ東に移動して
今は美瑛岳の山頂やや東のあたりから昇っているのがわかります
あー 本当に月日の経つのが早いですね
太陽が十勝岳から旭岳の間を行ったり来たりしているのを眺めているだけで
どんどんと月日が流れてしまったようで ちょっと不安になります
1991年に美瑛に引っ越してきた時
それまで考えたこともなかったのだけれど
「何かしなくちゃ」という焦る気持ちがなくなって この自然に調和して生きていけたらいいのかなと
そんな気持ちが沸いてきました
それからは日々のことに無我夢中で 
宿の仕事と あとは太陽が行ったり来たりしているのを見ているうちに過ぎてしまったような
そんな気がするのです
でも思い返せば 仕事のことも 家庭のことも 本当にいろいろなことがあり
精一杯日々を暮らしてきたという少しだけの自負はあるのですが…
でも「確かな軌跡」というよりはあまり実感がなくて…
なんだかとりとめのない文になってしまいましたが
とりあえず明日も自分なりに精一杯がんばります

節子




2月3日

早いものでもう2月 明日は立春ですね
暖冬と言われている今年の冬 やはり暖かいです
一昨日は日の出から太陽の光が強く
写真のように雪面を照らしていました
気温はマイナス10度を少し下回っていて寒い朝だったのですが
何というか陽射しの強さが2,3年前から変わってきていて
3月にならなけければ感じなかったような陽射しの強さが 1月下旬からすでにあり
日中は陽射しが部屋の中まで入ってくるし 気温も上がるのでストーブを焚かなくても充分暖かくて
おとといはあまりに暖かくロールカーテンを下ろしたほどでした
暖かいのことは嬉しいことですし ストーブも焚かなくて済むのでありがたいことですが
冬なのにこんなに陽射しが強くて大丈夫?と地球のことを考えると不安になりました

話は変わりますが
最近美馬牛駅の近くに 小規模多機能の老人介護施設が完成しました
「ひなた」という可愛い名前の施設です
先日地域の人へのお披露目があったので見学に出掛けてきました
平屋のこじんまりとした建物で 普通のおうちのよう…
居間には赤々と薪ストーブが燃え 掘りごたつのくつろぎのスペースもあり
トイレやお風呂もとても使いやすそうでした
お年寄りが出来るだけ今の生活を長く続けることが出来るようにお手伝いしたい
そのためには施設のプログラムに合わせてもらうのではなく
一人一人のお年寄りの実情に合った援助をしていきたいと
施設長さんが語っていらっしゃったのが印象的でした
人口の減少と高齢化が進む中で
地域の拠点となるようなそんな場所ができとても頼もしく感じました
「おはぎ」という可愛い子犬もいるので 美馬牛駅に降り立ったら「ああ あそこなんだ」と
見てみてくださいね

節子