フォト日記(2009年3月)

3月30日

昨日旭川に出かけた道々 畑の畦でふきのとうをみつけました
きっとあちこちで顔を出していると思うのですが
とぅもろうの周りではまだ見かけず
この春初めてのふきのとうでした
旭川の街中はもうすっかり雪が融けて 路面も乾いて
冬の終わりを実感しました
とぅもろうの周りも日に日に雪は融けてきて
地面がのぞいているところからは水仙の芽が出ていたり
思えばもうすぐ4月ですから春がやってくるんですね
昨日外壁をアカゲラがつつく音が聞こえました
ドラミングというのでしょうか
コンコンコンコン・・・・というか
トトトトトトトト・…というか
とても早くて どんな風にしたらあんなに早く叩けるのかとびっくりしました
エゾリスも小さいのが毎日やってきて
2匹で追いかけっこをしたり
動物たちも身を縮こませて寒さに耐える季節が終わり
ちょっと伸び伸びし始めたのでしょう

節子




3月27日

またまたご無沙汰してしまいました
雪が解け地面が顔をだすと何となく慌しくなるので その前にと 
昨年大病をした父の顔を見にでかけていました
父は満90歳とは思えない回復力ですっかり元気になっていて
我が父ながらその前向きな姿勢に感心し 元気づけられて帰ってきました
実家のある茨城は桜の開花はまだでしたが
東京はもうちらほらと咲き始めたようですね
1週間ぶりの美瑛はまだ雪がたくさん残っていましたが
昨日の夕方あちこちと回ってみましたら
融雪剤の散布でかなり雪が融けかかっている畑
日当たりの良いところでは土が出て 下から秋まき小麦が顔を出しているところもありました
木々もこの季節になると芽吹きの準備が着々と進んでいるのか 枝がオレンジ色に見えます
ふきのとうは見つけられませんでしたが
ああ 春が近いんだなぁと思える風景でした
注文しておいた草花の種が届いていましたので
まずは室内での種まきから始めることにしましょう

節子




3月17日

フォト日記を書かなきゃと思いつつ本当にご無沙汰してしまいました
3月に入り 大風の日あり 雪の日あり いろんな日がありましたが
気温が高い日が多く 春めいた穏やかな日々が続いていたという印象が強いこの頃でした
冬はやはり冷え込んだ日にドラマティックなメリハリのある景色になりますが
あまりに穏やかな日々で 写真を撮るチャンスが巡ってきませんでした
陽射しは暖かで のどかで 雪面も何となくほんわりと暖かい…
何とかそんなのどかな冬の終わりの雰囲気が撮れないかなぁと思っていたのですが
なかなか撮れずに日々が過ぎてしまいました
写真って難しいものですね
いつもは ふっと心が動いた時写すのですが
今回は悩んでしましました
載せている写真は上から
風が強く 雪が舞い上がっている日 
道路の雪は融け始め春を感じながら運転していたときのもの (3.13)
2枚目は 雪が少ない少ないと思っていたら
いつの間にか窓の外がこんな雪山になっていました (3.15)
日がずいぶんと伸び 6時を過ぎてもまだ暗闇にはなりません
そしてこの時刻 雪が降っていると全体がブルーに見えることがあります
とぅもろうの窓から夜の一歩手前の風景です (3,15)

春が近づいてきたので花の種を注文しました
まだ届きませんが 今年は久しぶりに種から育ててみようかと思っています
とぅもろうの庭も手が回らず(とても広いのです!)
山に向かって開けた土地なのでどんな風な庭にするか方針も決まらず
どんどんと月日がたってしまいました
今年は少しずつ 野草のような宿根草を
庭に出られたお客さまに ふと足を止めて見ていただけるような花々を
植え始めてみようかなと思っています
宿も春の休みに入りましたので
 雪が解けたら 花の苗を育てたり 木を植えたり また4月下旬の再開に向けて
いろいろ準備をしていく時間にしたいと思っています

PS 今朝窓の外を見ていたら ずっと遠くですが融雪剤の散布が始まっているのが見えました

節子


 

3月5日

3日、4日とお休みを利用して流氷を見に出かけてきました
北海道に住んで18年になるのに 一度も流氷を見たことがなく
ぜひ一度という思いがあったので行ってきました
流氷は風向きによって一夜のうちにいなくなってしまうと聞いていたので
果たしているかしら?と心配しながら網走まで行きましたが
3日の夜から風に流されて知床半島の方に移動していました
海岸から遠く白い線になって見えているのですが どんどんと流れていってしまいました
でもオーロラ号に乗って流氷の真っ只中までいきましたよ
お天気はまあまあで知床半島の山々も良く見え
雄大な風景と流氷と久しぶりの海風をたっぷりと味わってきました
流氷の上には初めてみるオオワシも…
ちょっと前までは流氷はもっともっと分厚く立派だったのでしょうけれど
温暖化の流れは急速に北の海にも押し寄せているのですね
今年は流氷初日もかなり遅かったようですし
この風景がいつまでも続きますように…と願います

今回私たちは冬道の運転が不安だったので列車の旅でした
美馬牛を出て 新得 帯広 釧路を回り 釧網線で網走へ
帰りは網走から旭川 そして美馬牛へとぐるっと周ってきたことになります
帯広から先は初めて見る風景
中でも釧路湿原の中を走る釧網線は魅力的でした
釧路を出発して20分くらい過ぎたあたりからエゾシカがたびたび出没して
線路の上は雪がないから草を食べにきているのか
列車は警笛を鳴らしながら減速するので
逃げていく鹿たちがよく見えました
釧路川の川辺ではくつろいでいる鹿の群れや丹頂鶴
川沿いの木の上には鷲の姿も見えました
野生動物たちの姿が見えるたび列車の中は歓声があがり
みんなわくわくしながら窓の外を眺めていました
3枚目の丹頂鶴は車窓から写したものです
ずっと見たかった流氷やオオワシ 丹頂鶴も見ることができ
夫と二人 のんびり楽しく過ごした2日間でした

節子




3月1日

きょうから3月ですね
朝 窓から入る陽射しはぽかぽかで 今年の冬は本当に暖かだったのですが 
3月の陽射しは また格別のものがあります
気温はまだ朝はマイナス9度 日中はマイナス3度だったのですが
外に出ても気温より暖かく感じたのは やはり陽射しの暖かさのせいかもしれません
写真は上から ジェットコースターの道沿いのポプラ 
パフィーの木 哲学の木
白い雪面も何となく春めいて感じます

先週は3日間かけて味噌作りをしました
いつもは3月後半や4月に入ってから行っていたのですが
雪が解け始めると何となく気持ちが慌しくなるので
宿仲間4軒共同で 今年は早めに作りました
まず一日目は米50キロを蒸し 麹菌をまぶして麹を仕込み
2日目は大豆50キロを茹で
3日目に出来上がった麹と大豆と塩を混ぜて樽に仕込みます
味噌作りは美瑛に移り住んで2年目から始めたので もう18回目になりますが
なにせ1年に1回のことなので 工程を忘れたり 材料の分量を忘れたりとなかなかベテランにはなれませんが
いつも何軒かで作るので みんなで記憶を補い合いながら作っています
味噌の仕込みが終わると
大事な年中行事の一つが終わり
「これで1年分の味噌は大丈夫」とほっと安心できるのです


節子