フォト日記(2010年5月)

5月30日

寒い日がしばらく続いて ストーブを焚いたりしていましたが
昨日からやっとお天気も気温も回復し
寒かったのでどうしようか迷っていたナスの苗を きょう植えることができました
ナスのほかには 先日ハウスの中にトマトとシシトウの苗を植えましたので
きょうはかぼちゃ いんげん ズッキーニ オクラの種を蒔きました
考えてみると小さな種が土に植えられると 水を吸って 土から養分を得て
かぼちゃになったり いんげんになったり…不思議ですね
うちはあまり熱心に土作りなどしていないのですが
18年間 農薬は一度も使っていないので
土を掘ると大きなミミズがたくさん出てきて 
土作りに一役買っているのなかなぁと思ったりしながら作業しました
それにしても雑草のたくましいこと
これからの季節ますます成長盛んになってくる草たちですが
昨年宿根草の苗をたくさん育てて植えつけた庭も
草が大いに生えて花の芽は何処に…という感じです
夫が宝探しのような気分で草の中から何種類かの宿根の花の芽を見つけてくれましたが
草の勢いには毎年のことながら途方に暮れますね
夫は気が長いのか「辛抱すればいつか花開く」などと言いますが
うーん なかなかそんな気持ちにはなれません

話は変わりますが 旭岳のロープウェイの山麓駅近くに
水芭蕉やエゾノリュウキンカなどの群生地が観察できる木道が整備されたと数日前の新聞に乗っていました
駐車場から木道の入り口に繋がっており 
また木道の中には車イスがすれ違える道幅の場所もあるということですので
高い山に登らなければ見ることのできない花々や山の雰囲気が 
車イスをご利用になっている方も味わうことができるのかなと思います
見頃は6月の中旬くらいまでとのことです

写真は上から
きょうの夕暮れ 山の雪もずいぶん解けてきました
昨日のとぅもろうの庭 タンポポの繁殖力もすごい!
3日前の四季彩の丘のチューリップ
ちょっと前になりますが 北瑛の恋人の木(24日撮影)
恋人の木はサクランボと山桜がちょうどハートの形のように並んで植えられているのです
サクランボの白と桜のピンク…
花の咲いているところを見るのは初めてでした

節子




5月23日

庭の桜が一分咲きの時に 用事があり実家に4日間行き
おととい戻ってきました
帰ってみると桜はすでに満開を迎え はらはらと花びらが散り始めていました
昨日お泊りのお客さまが 「百花繚乱ですね」とおっしゃられていましたが
前から咲いていた コブシや水仙に加え
この数日間に 桜が咲き サクランボの花も咲き レンギョウも咲き タンポポも咲き
木々の新芽もどんどんと大きくなって目に鮮やかな新緑となり
まさに百花繚乱の春
朝目を覚ますと ウグイスの声が聞こえ カッコウも鳴き始め
目に耳に 春爛漫!です
庭に立つと感じるのは「のどか」の一語
1ヶ月前まで雪に埋もれていたなんて信じられない風景の変化です
そしてここ数日のお天気の素晴らしさが さらに春の輝きに力を与えたのでしょう

写真1枚目は田植えの終わった田んぼと新緑
2枚目はとぅもろうののどかな庭
3枚目はとぅもろうの駐車場の桜です

節子




5月17日

ここ数日気温も上がり 山も良く見えていました
真っ白だった山の雪も解け始め斑模様になり 春の山という感じです
毎年のことですが この季節は
日々山の雪の融け具合で季節の進み具合を感じながら過ごします 
今朝やっと桜の花が一輪開花しました
昨年の開花が5月5日でしたからずいぶん遅く感じますが
フォト日記を振り返ってみると
2005年が5月21日 2006年が5月16日 2007年が5月12日となっていましたので
そんなに遅いわけではないのです
ここ2年が連休中に咲いてしまったので 今年はずいぶんと遅く感じたのかもしれませんね
朝一輪だった桜も夕方には1分咲き位に・・・
できたら一気に咲かずに1週間くらいは楽しみたいものです
きょうはお天気も良く 風もなかったので ビニールハウスを作りました
今月末に苗に植え付けをし ハウスを片付けるのが10月ですので
約半年 破けたり壊れたりしないようにビニールを張らなければならないので 
結構難しいのです
私たちの年中行事ですが 昔はよくケンカしながらやっていました
今は作り方の要領も進歩して あ・うんの呼吸!?で仲良くやっています
庭仕事をしながら
年々成長する木々を眺めたり いつの間にか根付いた小さな花を見つけたり
ウグイスの声に聞き惚れたり
こんな何気ない日常が何だか嬉しいこの頃です

桜の開花とともに
一斉に芽吹き始めた白樺の可愛らしい新芽
庭にあるタロウ(2004年になくなった犬です)
のお墓のまわりに
紫のかわいい花が咲き始めました
レンガのすき間を這い登って咲き
まるでお供えをしたように見えました

節子





5月12日

昨日はお天気も良く 遅れていた外仕事に精を出しました
毎春必ずやる仕事はビニールハウスの準備です
春が遅く 5,6月の夜間の気温の低いこのあたりでは
苗を植えつけた後で遅霜の被害を受けたりしますので
ビニールハウスはどうしても必要なのです
夫が鍬でハウスの中の土を砕いていましたらお隣の農家さんが通りかかり
「まずスコップで土を反転させて土に温みを入れたほうがいいよ」とアドバイスして下さいました
やっと外気が暖かくなってきたばかりで
土の中はまだまだ冷たかったのです
私たちは先を急ぐあまり土の温度まで考えていなかったのですが
作物が根を伸ばす環境のことも考えなければならなかったんですね
「まずは土にお日様の暖かさを取り込んでそれから植えなさい」というアドバイスは
「なるほど!」と思いました
いつも自然と向き合ってお仕事をされている農家さんならではの助言でした

写真は春耕が始まった美馬牛の畑
耕された畑が微妙に色を変えていき 思わず見とれてしまう美しさです
写真下は クリスマスツリーの木の春の夕暮れです


先日4月下旬にオープンした富良野の六花亭
「カンパーナ六花亭」に出かけてきました
富良野市内と十勝岳連峰が見晴らせる高台に建ち
駐車場から お店や併設されている美術館まで
段差のない広い道で繋がっていますので
車イスをご利用になっておられる方も
安心して行くことができます
お店にはカフェスペースもあり
珈琲が無料で飲めるほか
ソフトクリームやワッフル コロッケなど
ちょっとしたものが食べられます
写真はお店から外を見たところ
広々としたウッドデッキもあり
まわりはぶどう畑が広がっています
美術館(入場無料)では
大雪山連峰を描いた坂本直行さん 相原求一朗さんの
作品を見ることができます
広々とした窓と静かな雰囲気の中
じっくりと絵を楽しむことができました


節子




5月6日

5月に入りやっと晴天に恵まれた連休でした
気温もぐんぐんと上がって 待ちに待った春の訪れ
桜の蕾はまだまだ固いですが
美馬牛の森では水芭蕉が咲き始め(写真2枚目)
福寿草も可愛らしく咲いていました(写真小左)
とぅもろうの庭ではカタクリが咲き(写真小右)
水仙のつぼみも膨らんできました
春が遅かった分 一気に花咲きそうな気配です
あちこちの畑で春耕が始まり 本格的な春の訪れを告げています
起された畑は土の色が変わり 
水分を含んだ濃い茶色に変っていきます
だんだんと変っていく土の色の美しさもこの季節の楽しみです
また秋蒔きの小麦も日毎に緑が鮮やかになり
芽吹き前の木々たちは枝先が赤味を帯び
また真っ先に芽吹く柳は萌黄色になり始め
真夏の鮮やかさはないけれど まさに春色!です

先日近くの沸き水の出る小さな沼にクレソンを採りに出かけた時のこと
いつもはどなたもいらっしゃらないので
「すみません クレソン少しいただきます」という思いでちょっとだけ頂いていました
その日は土地の持ち主さんらしい方がいらしたので
思いきって「クレソンを採らせていただきたいのです」とお願いしてみました
そうしましたら「どうぞどうぞ いつでも採っていってください」と言っていただけたので
ほっと一安心しました
その時にいろいろなお話もでき
昔子どもの頃この土地に住んでいたこと
その頃はまだ電気もなくランプで暮らしていたこと
馬 ニワトリ アヒル ウサギ ヤギ いろんな生き物たちを飼って一緒に暮らしていたこと
おじいさんが植えた松の木がこんなに大きくなったこと
この土地を桜の公園にしたくて きょうは苗木を植えにきたこと等など・・・
電気のない暮らしは以前ご近所にいらしたお年寄りからも聞いたことがありましたが
ほんの50年ほど前のことなんですね
水も湧き水を汲み 農耕馬や小動物と暮らし(アヒルの卵がおいしかったそうです)…
またお話を聞かせてもらえる機会があればと思います

節子