フォト日記(2011年2月)

2月22日

先日お客様が朝食を召し上がりながら
窓の外に家も電線もない景色を見ながらご飯を食べるなんて
最高の贅沢だねとおっしゃいました
考えてみると20年近く この窓の外に広がる風景を眺めて
飽きることがありません
夫も私も出不精ですし 
あまり旅行などにも出かけないでも退屈せずに暮らせるのは
毎日毎日いろんな表情を見せてくれるこの風景のおかげなのでしょう
そして冬には餌台に入れ代わり立ち代わりやってくる小さな生き物たち
春には林でさえずる小鳥の声
庭を歩くと人知れず咲いている名も知らぬ小さな草花
ひそやかな夜の闇や月明かり…
数えあげたらきりがないなぁと思います
日々の小さなきらめきを感じることのできる幸せをしみじみ思う朝でした

写真は今朝の6時10分くらいから7時くらいまでの
刻々と変わる冬の朝の表情です

先日 遠軽というところでずっと豆を作り続けている
90歳と87歳のご夫婦の四季を追うテレビ番組を見ました
開拓で日本各地から入植された人たちが
それぞれに故郷の豆を持ってきて植えたため
道内で栽培されてきた豆の種類は数百種類もあるとか…
過酷な気候と労働の中で豆が人々の命をつないできたのでしょう
美馬牛のご近所の農家さんでも
お年寄りの方の豆に寄せる思いはひときわ強いと
感じることがありましたが
テレビ番組の中でもいとおしそうに豆をさわり
春になると
やはり慈しみながら豆の蒔き付けをしているご夫婦の姿が印象的でした
そして冬は薪ストーブの上に鍋をかけ豆を煮て
煮た豆に澱粉を入れて ストーブの上で直に焼いて食べていました
「これで5人の子を育てたんだよ」
と言いながら食べていたのがとてもおいしそうで
今朝ちょっとまねをしてみました
金時の煮豆に 澱粉・・・じゃがいもでもいいかとじゃがいものすりおろしを混ぜ
フライパンにスプーンですくってのせ 両面焼いてみました
煮豆のやさしい甘さとじゃがいものモチモチ感が素朴でおいしかったです
子どもさんのおやつに喜ばれそうですよ
みなさんもぜひ試してみてください

節子




2月15日

朝 2階の窓から外を見ると ちょうど陽が昇リ始めていました
いいお天気!!
良く目を凝らすとダイヤモンドダストがキラキラと舞っています
そしてもっと目を凝らすと
太陽からひとすじの光の柱が…
これってサンピラー?
どんなに天気が良くても どんなに冷え込んでも
どんなにダイヤモンドダストが舞っていても
ひとすじのキラキラの柱が見えるとは限らないのです
きっとこれはサンピラー!と結論付けました
写真で見えるでしょうか?

前回のフォト日記で
今年は2月らしい風景がなかなか見られないと
ちょっと嘆きの入った文を書いてしまいましたが
先日の3連休の頃からお天気が続き
見事な霧氷の朝もあり
燃えるような夕焼けの日もあり
(仕事中で写真は撮れませんでした)
きょうのように日の出と共に霧氷が金色に輝き
おまけにサンピラーも見え
一気に厳冬の季節らしい風景に恵まれた日々でした

節子




2月10日

昨日はお天気も良く宿も休みの日でしたので
夕方久しぶりに拓真館・哲学の木方面に出かけてみました
静まり返った雪原に
今日の太陽の最後の光があたり 丘の陰影を浮かび上がらせる様子は
冬ならではの凛とした風景です
4、5年前まではこんな風景が2月の厳冬期によく見ることができたのですが
最近は2月にそんなに気温が下がることもなく
お天気もあまり良くないので昨日のような澄み切った空気感が
失われてきているような気もします
何だか寂しいことですね
暖かい冬は過ごしやすく嬉しい側面もあるのですが…
きょうはまた暖かくて何となく春を感じる陽気でした
お天気に一喜一憂しながら暮らしている
ちょっとのんびりの冬の日々です

節子




2月7日

早いものでもう節分も立春も過ぎてしまいましたね
今月3日4日は暖かく春のような日差しで
屋根に積もった雪が落ち
道路の雪もどんどんと融けました
一転して昨日はまた寒くなり
そしてきょうは吹雪でした
ちょうどお昼頃美瑛の町中にいたのですが
市街地でも車はライトを点けなければ走れないほど…
丘の上で遮るもののないところでは
すごい吹雪だったことでしょう
今年の冬はお天気が変わりやすく安定しません
写真は冷え込んだ昨日の朝の日の出前
黄色 水色 濃いピンク そして青…
パステルカラーの空がきれいでした!!
こんなきれいな夜明けは久しぶりです
窓の外を見ていると2匹のキツネがやってきました
小鳥の餌台の下で何か獲物の匂いがするのかしばらく佇んでいました
見ているとずっと2匹で連れ立っている様子
カップルだったのかなぁ
2匹寄り添ってとても仲良さそうでした
縦写真左は 霧氷のついた木の上で寒そうに羽を膨らませているアカゲラです

節子