フォト日記(2011年5月)

5月29日

桜の花が咲いたのが10日前
その後はあれよあれよという間に桜は満開になり そして散り
木々も小さな葉っぱが芽吹き 目に鮮やかな新緑を見せ
そしてやはりあれよあれよという間にわさわさと茂りました
冬の間に貯めていたエネルギーが一気に噴出した感があります
雪が解け始めた頃から桜が咲くまでは
まだかな?まだかな?という待ちの季節
桜が咲いてからは一気に季節が進み始め
逆に自分の気持ちが追いついていかなくて
「待って〜」と季節を追いかけている気分です
近所の農家さんでは待ちに待ったアスパラの収穫が始まりました
いつもの年よりも10日ほど遅かったでしょうか
今月初めごろから待ちきれなくてハウス物のアスパラを買っていましたが
やはり路地のものは味に勢いがある感じ
これから6月下旬までアスパラ三昧の日々です
春は早春のふきのとうの始まり 
クレソン ふき こごみ うど わらびなど山菜の季節です
美瑛で収穫できる野菜はアスパラが最初ですが
雪の下で保存したジャガイモも甘みが増しおいしくなっていますし
春も意外と食材の豊かな季節なんです
最近は「春に触れる食卓」ということを思いながら
日々のメニューを考えています

ある日のお食事です
いつもはお出しするのに手一杯で写真も撮れませんが
この日はちょっと余裕があり写真に撮ってみました


クレソンの胡麻和え
雪の下じゃが芋のハーブ炒め
新たまねぎのチーズ焼き



アスパラの豚肉巻き



アスパラのサラダ



春カブと海老の薄葛煮


ナスのトマト煮


大根とほうれん草のナムル風

あとは黒米ご飯と味噌汁 デザートはハスカップのシャーベットでした
5月は3連泊のお客様が多かったのであれやこれやと考えながら献立を立てるのが
楽しくもあり 力不足のため右往左往する日もありましたが
自分が食べて嬉しくなるような食材が多いので
食材に助けられながらの日々を送っています

先日兵庫県の明石市から中学生の修学旅行の生徒さんが宿泊しました
1泊の短い滞在でしたが 一緒にじゃが芋の種芋を植えたり
ナスの苗を植えたりしました
最初は土を触るのもちょっと戸惑っていた子どもたちも だんだんと慣れて
楽しそうに働いてくれました
一昨日は夫とトマトやシシトウの苗を植え あとはインゲンの種まき 
パセリなどの便利に使えるハーブ類の苗植えなど残っていますが
年々手が回らなくなり小さくなっていく畑です
もう止めようと思いつつ春になると何だかんだと植えてしまうのですが…

写真はタンポポが盛りのとぅもろうの原っぱです

節子




5月20日

やっと桜が咲きました
雪解けから1ヶ月半以上
季節は行ったり来たりしながら 桜が咲きやっと本格的な春になった!という感じです
今月初めから長雨が続き 農家さんの作業も遅れに遅れているよ様子
このところ続いた晴天でやっと畑も乾き
どこの畑でも朝早くから夜遅くまでトラクターが働いています
今しばらくお天気が続いてくれるといいのですが…
写真上から3枚は深山峠 さくら園の桜です
この場所は桜と丘と十勝岳連峰が見渡せるところですが
写真を撮った昨日は薄曇りで山がはっきりと見えませんでした
桜は満開でとてもきれいだったのですが…
桜の色も濃いピンクのもの ちょっと白っぽいものと様々で
濃淡美しく春爛漫でした
一番下の桜はとぅもろうの庭にある桜です
とぅもろうができて 一番最初に植えた桜ですが
粘土質で特に水はけが悪い場所だったのか
いつまでたっても大きくならず 弱々しい木でした
今でも細い木ですが ちゃんと根付いて枝いっぱいに花を咲かせました
桜の後ろは 昨日種まきが終わったお隣の畑
畝の筋が美しいです
今 庭はまだ水仙が咲き ムスカリ 八重咲きの花もくれん
エゾムラサキツツジ レンギョウ 桜草 そして桜と
春色の花がよく目立って 私はうっとりと見惚れているのです

節子


 

5月13日

昨日 一昨日は久しぶりに良いお天気に恵まれました
気温もそこそこに上がり 
このままお天気が続けば桜の蕾もほころんでくるのかぁと思いきや
きょうは風が強く 寒くてストーブを炊いています
雨が多かったので畑の土も乾かず
農家さんはまだ春の畑起こしができない状態です
それでも昨日は畑で働くトラクターの姿を何台か見かけましたが
お天気が気になるこのごろです
とぅもろうの庭もそろそろ手入れを始めないとと思い歩き回っていますが
この寒さで宿根草の芽はまだ出てこないものが多いですし
それより先に草が成長を始め途方に暮れるばかり…
次々と可憐な花の咲き誇る素敵なガーデンを夢見ているのですが
どうも片手間では無理のようです
きっと重粘土の土壌を改良すべく 
堆肥や有機質のものを大量に漉き込んだりしないといけないのだと思います
ということで毎年辿る思考過程ですが
「草と仲良しの庭」ということに今年も落ち着きそうです
それでも先日 植えて3年越しのクリスマスローズが
木の根元でひっそりと花開いているのを見つけたり
草の中からたくましく顔を出した宿根草を見つけたりするのは嬉しいことです

話は変わりますが
先日新聞紙上で思いがけず懐かしい人の顔を見つけました
川崎に住んでいたい頃に 娘が通う保育園で仲良しだったお子さんのお父さんです
新聞記事の内容は
 「地球規模でものを考え小水力発電の事業化に尽力されている人」ということでした
小水力発電というのは 
昔から小さな川で人々の暮らしに身近に回っていた水車型発電のことです
富山県の田園地帯の川筋に回る何十基もの水車に魅せられ
大分県日田市中津江村では小水力発電が余剰電力を売るのを見て
電源の経営として成り立つことを確信したとのこと
現在日本の小水力発電は500基ほど
かつては精米や製材用の動力源として5万基以上の水車が働いていた時代も
あったそうです
「水は気象や熱、生態系を動かす地球のエンジン」
水という自然エネルギーを使い 原発に頼らない社会を目指します
と結んでありました
なかなか収束の見通しが見えない福島第一原発…
一日も早く収束への道筋が見えることを祈るばかりですが
同時にこの危険な原発に頼らない社会のあり方を
地球の問題として 地域社会 また一人一人の問題として
あの手この手と考えていかなければと思います
今朝も朝食後 お客様といろんな話をしながら
「知らないことってたくさんあるよね」ということになりました
危険なことがたくさんあるのに 隠されたり 報道されなかったりする・・・
また私たちにとって役立つ有用な情報が埋もれていたりする…
小水力発電のことも 「ああ こんな手もあるんだ!」ととても嬉しく驚いたことでした

節子




5月6日

5月に入りずっとお天気が悪く 
みぞれや雪の日もあり寒い日が続いていました
きょうはやっと晴れて気温も少し回復
これから暖かくなってくれるといいのですが…
でも桜の蕾もまだまだ固く 開花は今しばらく遅れそうです
昨日はこどもの日でしたので
ちょっとの時間 孫を連れて千代田ファームに行ってみました
寒くてのんびりはできませんでしたが
お子さん連れのご家族で賑わっていました
ポニー 子牛 うさぎ 鶏や孔雀 ダチョウ ひつじ ヤギなどがいて
えさをあげたり 触れ合ったりできるので
子どもさんたちはみな嬉しそうでした
1歳8ヶ月になる孫も目を輝かせて大喜び
動物が好きみたいで 顔を近づけたり 手を出して触ろうとしていました
写真のひつじさんとのツーショットは 
ひつじがとても優しい顔で孫に顔を寄せてくれたので大感激!
2枚目の写真の2頭のヤギはとても元気で
絵本「3びきのやぎのがらがらどん」にでてくるヤギのようでした
そして写真はないのですが その隣にはもっと大きくで強そうな
まさにがらがらどんの3匹目のヤギのような大きな角を持つヤギがいて
子どもたちが小さいこ頃よく読み聞かせていた絵本の世界に入ってしまったような
そんな気持ちになりました
これから暖かくなったら もっとのんびりと楽しめそうです

節子