フォト日記(2015年2月)
 
 
 
 
 

 2月21日

春かと思ってしまうほどの日差しの強さと暖かさが続いていましたが
きょうは久々に冷え込んで 朝の気温はマイナス17℃
霧氷も付き久しぶりの冬らしい朝でした
今月はじめに3日続けてマイナス20度を下回ったときには
このあたりでは霧氷が見られなかったのですが
霧氷の付く条件は気温の他に湿度なども関係しているのでしょうね

NHKの朝の連続ドラマ「マッサン」
今北海道の余市が舞台ということもあり
毎日楽しみに見ています
マッサンを見て初めてウイスキーの歴史 製造方法やその奥の深さなどを知りました
マッサンがあんまり味にこだわるので
日ごろウイスキーはほとんど飲んだことがないのですが
棚の奥にあった古いウイスキーを探し出し
ちょっと飲んでみました
独特な甘い香り 月日の営みを感じさせる複雑で力強い味…
「おいしいかも!!」と初めて思ったのでした

そして昨日2月20日放送の「マッサン」!
エリー役シャーロット・ケイト・フォックスさんの心のこもった演技には
いつも引き込まれていましたが
昨日はまたとてもよかったですね

戦争が始まり 外国人や戦争に反対する人への監視の目が厳しくなる中
ある日マッサンの家に特高警察が家宅捜査と言って土足で踏み込んでくる

「軍機保護法、および軍用資源秘密保護法違反
亀山エリーのスパイ容疑で、家宅捜索する」

抵抗するマッサンとエリー
それでも有無を言わさず家中をめちゃくちゃに調べまわる特高警察

「それがあなたの望みなら、何でも調べてください
私は悪い事は何もしてません」

娘の英語の辞書やスコットランドからの妹の手紙を見つけ
エリーをスパイと決め付け連行しようとする特高たち

     「私がこの国を出ていけばいいのですか?
     私はここにいてはいけないのですか?
     それはどうしてですか?
     どうしてここにいてはいけないのか
     私に分かるように教えて下さい
     私が日本人ではないからですか?
     この鼻ですか? この髪の毛ですか?
     この瞳ですか? 私は亀山エリーです
     あなたと同じ人間です
     私にはこの国に愛する夫がいます
     愛する娘がいます
     ここには私の家族がいます
     ここは私のふるさとです!」

エリーの必死の叫びも問いも無視されエリーは連行されてしまいました

戦争前夜 そして戦争が始まってから
外国人や 戦争に反対したり ちょっとでも疑問を持った人まで
多くの人々が特高警察に捕らえられ ひどい目に遭いました
折りしも昨日2月20日は小樽にゆかりのある作家小林多喜二の命日でした
多喜二は1933年2月20日に特高警察によって逮捕され
その日のうちに拷問によって殺されました
昨日のマッサンのなかで特高が口にしていた
「軍機保護法、および軍用資源秘密保護法」・・・
似たような名前の法律が昨年12月10日に施行されました
特定秘密保護法…
過去のドラマと思ってばかりはいられない
そんな時代になってしまわないように
しっかりと目を見開き 過去の出来事にも向き合い
自分の頭でよく考えられるようになりたいと思った日でした

写真1枚目2枚目はとても暖かかった17日のもの
木立に射す日差しが春めいて感じられ
また2枚目は暖かさで道路の雪も解け 水溜りに夕日が反射していました
3枚目は昨日の朝
ちょっと冷え込んで久しぶりに靄(もや)が漂っていました
4枚目は今朝のもの
霧氷に朝日があたりキラキラと輝いていました

節子

 
 
 

2月16日

今月初め3日続けて朝の気温がマイナス20度を下回りましたが
ここ数日は又日中の気温がプラスになるなど暖かい日が続いています
そして毎週のように荒れる海沿いの気候・・・
昨日も道東は大荒れで暴風雪が吹き荒れたようです
暖かい気温と暴風雪…
何か関係があるのかもしれませんね

冬は時間にゆとりがあるので最近は新聞をよく読みます
先日何気なく新聞を開いて
「入院食事代が260円から460年に値上げ」という記事を読んで
「えーっ!」と驚きました
医療のさまざまな改悪計画の一つで
今国会で関連法案が審議されるそうです
私も昨年4月に肩の手術で1ヶ月入院しました
出産時以来の久々の入院生活でしたが
医療費の負担の大変さを実感しました
高額療養費の制度で一定の金額を超えた分は払い戻しされますが
私の場合途中で転院したので2箇所で限度額分をそれぞれ支払い
(あとで計算式に従い戻ってくる分はありましたが)
また別途装具代もかかりましたし
食事代 洗濯代 パジャマのレンタル料など医療費プラスかかるお金が結構ありました
入院する人は当然仕事もできませんし収入も減ってしまいます
その上に食事代が1食に付き260円から460円と200円もあがってしまったら
本当に大変なことだと思います
慢性疾患などで長期入院や入退院を繰り返さざるを得ない方など
食事代の負担増がかなり重荷になることでしょう
値上げにはいろいろな理由があるようですが
病人はやはり社会的な弱者です
また食事も治療の大事な一環です
初診料や医療費の負担も年々上がり
領収書を見るたびにえーっと驚きます
病気の治療もお金次第となってしまうのではと
とても不安な気持ちになりました

このところお天気も悪く写真が撮れませんでしたので
今回の写真は気温も低くよく晴れた2月6日の朝のものです

節子
 
 
 
 
 
 
 

  2月5日

まるで春のような日々が続いていたと思ったら
立春を迎えていきなり厳しい寒さがやってきました
3日の午後から気温が下がりはじめ
昨日4日の午前6時の気温がマイナス24度
今朝6時の気温も同じくマイナス24度でした
2日続けてこの気温だったためか
今朝はお風呂とトイレの水道が凍結してしまいました
積雪が少なくて家の土台回りの保温効果がなかったのかなと
夫と話しました
明日も予想はマイナス21度とか…
水道の凍結や車のバッテリーがあがってしまわないかなど
いろいろ心配です

でも風景は 真冬らしくピン!と張り詰めて
これぞ冬の美瑛!!ですよ

昨日の朝は宿も休みでしたので
本当に久しぶりに日の出前の新栄の丘に行ってみました
日の出を待っているうちに
この2週間あまりの間に幾度となくテレビで見た
後藤健二さんの笑顔が浮かんできました
愛する妻がいて 二人の子どもにも恵まれ
そして戦争や紛争 内戦のために傷ついたり 肉親をなくしたり
国を追われたりした子どもたちに目をむけ
またエイズに苦しむ子どもたちにも心を寄せていたと聞きます
これからもジャーナリストとして私たちに伝えたいことがたくさんあっただろうとも思います
湯川さんにも息子の帰りを待つ父がいました
一人一人に家族がいて たくさんの思いが詰まった人生があるのに
それが突然絶たれてしまったということがとても残念でなりません
振り返ればあの70年前の戦争でも
たくさんの若者が人生半ばで未来を閉ざされてしまいました
もっと家族といたかっただろう・・・
やりたいこともたくさんあっただろう…
そう思うと70年前のことでも悔しさでいっぱいになります
テロ行為は絶対に許すことはできませんが
武力で抑えることができないということも
これまでの歴史が語っていると思います
武力を使えば罪のない子どもを含む多くの市民も命を落とします
そこからまた新たな憎しみが生まれ
争いは絶えることはありません
戦後70年不戦を誓い 憲法前文や9条に定め
自国民の命も他国民の命も失うことのなかったこの70年間を
私は誇りに思っています
平和は長い道のりかもしれないけれど
人々の知性を集め 多様性を認め合うなかで
求め続けていかなければならないものなのでしょう
この平和が集団的自衛権の閣議決定 そのための法整備の画策
今回の事件で浮上した人質救出のための自衛隊の海外派遣などで
大きな危機に晒されています
作家の大江健三郎さんが
「いったん戦争が始まってしまえば積極的も消極的もない
平和主義か戦争主義のどちらかです」と言っています
積極的平和主義など
よく考えてみれば意味のわからない言葉によって
知らず知らずに戦争への道に導かれないよう
また今回のことが
安倍内閣が進めたいとと思っている自衛隊の海外での武力行使の口実とならによう
私はしっかりと見つめていきたいと思います

写真は1枚目2枚目は新栄の丘にて
日の出前の美瑛岳 美瑛富士 オプタテシケ
反対方向に見える芦別岳の勇姿
3枚目は日の出直後の山々と丘
4枚目5枚目は道道美馬牛神楽線で見た美瑛川と霧氷です
美瑛川がところどころ凍っているのが見えました

節子