フォト日記(2017年2月)
 
 
 
 
 

 2月25日

ご無沙汰してしまいました
皆さまお元気でお過ごしでしたか

前々からカメラの調子が悪くなっていたのですが
前回の更新以降 急に画面が真っ黒になってしまい
写真が撮れなくなってしまいました
故障というより設定が変になってしまったのかも…と思い
あれやこれや試してみて
不十分ながらやっと撮れたのが昨日の写真です
ちょっとぼやけていますが何とか黒くならずに写りました

昨日は気温が高かったのもあり
大粒の雪がずんずんと空から舞い降りて
ずんずんと積もりました
郵便局に手紙を出しに行きましたが
美馬牛駅へと抜ける細い道は どこが道がわからなくなっていましたし
身体の上にも雪が積もって雪ダルマ状態になりました
富良野線も動いていなかったようですし
ずんずんと積もる雪
車も人もいなくて静まり返った世界を一人で歩いているような気分でした


太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。


歩きながら三好達治の詩がなぜか浮かんできました

話は変わりますが
先日21日に旭川の映画館に
「母 小林多喜二の母の物語」
を見に行きました
原作は旭川出身の作家 三浦綾子さん
監督は山田火砂子さん
ご自身も戦争で空襲の怖さ 理不尽さを経験され
「戦争はいやだ」「平和が一番」と思っておられる85歳の老監督です
主演の母セキを演じたのは寺島しのぶさん
監督が寺島さんに惚れ込んで出演を承諾してもらったそうです
映画では多喜二と母 父 兄弟たちとの温かな日常生活が描かれています
貧しいけれど 1人1人が大事にされる家族の姿…
温かな眼差しは 自分たち家族だけではなく
周りの貧しい人たちにも向けられていました
誰もが人として大事にされること
タコ部屋で死ぬほど働かされたり
貧しさゆえに身売りされたりしてはいけない
もともと小説が好きだった多喜二は小樽の銀行に就職してからも
小説を書き続けていました
国が戦争へと突き進む中
1928年3月15日 反戦運動に関わる人たちが大量に一斉検挙されるという事件が起きます
次々と発表される多喜二の小説
弱い立場の人の側に立ち 赤裸々に綴られる労働者の実態や
特高警察の理不尽な検挙 拷問の様子…
しだいに多喜二は特高警察に狙わるようになり 
1933年2月20日正午過ぎついに捕らえられ
あまりに惨い拷問の末 その日のうちに殺されてしまいます
多喜二は29歳でした
母セキは20日 多喜二が帰ってくる夢をみた…と言って
多喜二の好物のおはぎをたくさん作って息子の帰りを待っていました
息子が殺されて帰ってきたとき
その母の気持ちは想像することもできません
なんで息子は警察に殺されなければならなかったのか?
息子は悪いことをしたのだろうか?
息子はただただ誰もが人として大事にされ
幸せに暮らせる世の中を願っただけではないのか?
晩年セキはキリスト教の牧師さんにこう質問します
「多喜二は天国にいるべか?」
牧師さんはこう答えます
「小さき者になしたるは すなわち我になしたるなり」と聖書にあります
「小さき者人」というのは貧しい人という意味でね
名もない貧しい人に親切にすることは 
イエス様に親切にすることなんですよ
多喜二さんが天国にいないとは思えませんよ

全国上映されていることと思います
もう84年も前のことですが
2月20日は各地で今だに多喜二祭が催され
多喜二の成したことが多くの人に偲ばれています
そして84年も前のことだけれど
今またこの国会に治安維持法に通じる「共謀罪」が上程されようとしています
自分でもよく調べ よく考えていかなければと思います

写真はきのうの朝の大雪に埋もれるとぅもろう周辺です

節子


 
 
 
 
 
2月6日

いつの間にかに立春を過ぎました
夕方5時を過ぎてもまだ明るく陽が伸びたことを実感します
1月後半は札幌で過ごしていました
札幌に住む長男の1歳1ヵ月になる末っ子が手の手術をすることになり
家には上の子たちがいるので 手伝いを頼まれ行きました
手術は無事終わり明日が抜糸です
手術の次の日のこと
両手ギブスでぐるぐる巻きになっていましたが
足を使っておもちゃをいじっていたとのこと
「手がだめなら足があるさ!!」って
子どもって逞しいですね
手術の前の日にお母さんが
「明日から手が使えないけど できないことは手伝うから大丈夫だよ」と
言って聞かせたそうです
小さな子でもちゃんと理解しているんですね
癇癪を起すこともなく 足を使ったり 不自由な手を使って遊んでいました
私が帰ってから今度は夫が交代で行きました
今まではなかなか長期で滞在することがありませんでしたが
上の孫たちと一緒に暮らす機会を得
貴重な時間を過ごすことができました

写真上から3枚は昨日の夕景です
西の空が澄んだオレンジ色でした
夕焼け空をバックにすると
名のある木も名のない木もどの木もみんなステキです
4枚目は雪に埋もれた庭のツツジ
雪の花が咲き 朝日の影ができて
何の変哲のない情景が雪と光によって輝き出します
冬はそんな楽しみのある季節です

節子