フォト日記(2017年4月)
 
 
 
 
 
 

 4月27日

長い長いお休みをいただいていたこの冬・・・
明日からまたとぅもろうの営業を始めます
とぅもろうのオープンが1993年4月30日でしたので
この5月1日からは25年目に入ります
24年の月日を思うとずいぶん遠くまで歩いてきたような気もしますが
実はぐるぐると同じところを回っていただけかもしれません
一年一年 今年もお客様にいらしていただけるだろうか?
家族が元気で何事もなくお客様をお迎えできるだろうか?
いらして下さったお客様に喜んでいただけるだろうか?などなど
24年経っても期待と不安の入り混じった気持ちは変わりません
変わったのは木々の成長…
オープンしたときは1本の木もありませんでした
木に憧れて 木を植えて
木々の芽吹き 木々が作る木陰 秋の紅葉
いろんな姿を目にできる喜びを味わえるようになりました
また月日が経ち 食堂のテーブルや床 いろんなところも古くなりました
新しくはないけれど 時間の流れが作り出した雰囲気を大事にしながら
また新しい気持ちで一日一日を過ごしていきたいと思います

庭の水仙の蕾もふくらんできました
野草や宿根の植物は春になると芽を出し
長い冬を隔ててまた会えた喜びを教えてくれます
春はいい季節ですね

写真はいろんな表情の春景色…
1枚目は昨日の虹
春の虹は珍しいので 手前ふきのとうと一緒に撮りました
2枚目も昨日のもの
不安定な空模様で虹の出たあと西日が射したときのもの
3枚目は22日の朝雪が積もったのですが
天気が回復するにつれ 雪は融け畑から水分がゆらゆらと蒸発していきました
4枚目は種まきの終わった畑
丘の起伏に沿って土の色が変って見え面白いです
5枚目はおなじみのクリスマスツリーの木です

節子


 
 
 

 4月18日

このごろよく強い風が吹いています
この冬は比較的気候も穏やかで 吹雪の日は数えるほどでした
でも春先にこんなに強い風が吹くのは初めてのこと
特にきょうは春風を通り越して 春の嵐のようでした
道南では強風のために4人もケガをしたようです

写真はおとといのもの
この日は穏やかで 山々もよく見えていました
3枚目はとぅもろうの食堂の窓から
夕方夕陽の照り返しでピンクに染まる山です

きょうは強風の中 夫と二人でハスカップジャムといも餅の加工のため
町内の農産物加工施設に出かけました
昨年の夏とぅもろうの庭で収穫し冷凍保存していたハスカップを使い
ジャムを作りました
とぅもろうのハスカップは植えてから20年くらい経ちます
あまり手もかけず 無農薬無肥料で育っていますが
毎年たくさんの実をつけてくれます
甘酸っぱく 栄養にも富んでいますので
アイヌの人たちは昔から不老長寿の薬として大事にしていたようです
とぅもろうの夕食後のデザート ヨーグルトアイスにかけて召し上がっていただいています
それからきょう作ったいも餅は
知り合いの農家さんから分けていただいた「さやあかね」という品種
雪の下で越冬して甘味ののったじゃがいもでしたので
とてもおいしいいも餅ができました
ふかして 片栗粉を混ぜてこねただけですが
本当にもちもちとしておいしいです
おいしい野菜が食べられるって野菜好きの私にとって何よりの幸せです

節子

 
 
 
 
4月11日

雪もずいぶん融けました
昨日の朝は夜に降った雪が積もり 「冬に逆戻り!!」と思いましたが
日中気温が上がると呆気なく融けました
冬場通行止めだった砂利道もすっかり乾いて
畑を耕すトラクターも1台発見!!
順調に春が来ているようです
雪が融け畑の土も乾いて でも木々はまだ芽吹きませんので
風景としては殺風景ですが
芽吹き前の木々の枝先が何となく赤っぽくなっていたり
乾き始めた土の色
薄っすらと見える秋蒔き小麦の色などに
「春色」を感じました

先週は宿仲間とずっと味噌つくり 蒸豆作りの日々でした
何と加工した豆の量は総量100キロ以上!
結構な重労働でしたが
1年分の味噌もできましたし
豆もすぐ使える状態で冷凍でき
ほっと安心しました

今お隣の農家さんの奥さんから 料理研究家の土井善晴さんの
「一汁一菜で良いという提案」という本を借り読んでいます
ごはんと味噌汁はなぜ毎日食べても飽きないかという話が出ていました
ごはんは米を研いで水加減して炊いただけで
味噌は微生物が作り出したもので人間の技術で合成したおいしさとは別物・・・
つまり人間技ではないということ
自然のなかに生かされている人間と微生物という自然が作り出した味は
無理なくつながることができる…そんな話が載っていました
私達が育ち 育んできた環境の中で
無理なくつながることができる味噌とご飯さえあれば十分
そんなに難しく考える必要はないよという土井さんのメッセージです
とりあえずはご飯と味噌汁
一品おかずがあればあっさり味の味噌汁に
おかずがなければ具沢山の味噌汁にすればいい
そんな風に考えると日々のご飯作りも気楽になりますね
本当に味噌汁は毎日飲んでも飽きませんし
薄くてもちょっと濃くてもそれなりにおいしいし
飲んだらほっと気持ちもくつろぎます
時間がなければ
お椀の中に味噌と乾燥ワカメとネギなど入れてお湯を注げばできますし
おにぎりにまぶしても 温かいご飯にのせてもおいしいという
万能の食材だということを再認識しました

節子


 
 
 
 
4月4日

皆さまご無沙汰いたしております
4月…
新しい季節を迎えお元気でお過ごしでしょうか?
カメラの故障でしばらくフォト日記が更新できないでいるうちに
美瑛もめっきりと春めいてきました
連日良いお天気が続き
雪解けもどんどんと進んで
きょうは気温も上がり もう厚いコートを着なくても外に出られるようになりました
写真はおとといのもの
融雪剤を蒔いた畑では渦巻き模様に雪解けが進んで
あちら畑にもこちらの畑にも渦巻き模様が溢れおもしろいです
雪解け水を含んだ土はちょうどコーヒーかココアを混ぜ込んだクッキー生地のよう
上に残る雪は卵白を泡たてたメレンゲのようです
また雪の下から秋蒔き小麦の緑も見えてきて
春の訪れが実感できます

きょうから恒例の味噌づくりが始まりました
毎年春一番の宿仲間の共同作業です
味噌つくり 蒸豆つくりと今週いっぱい続きますが
皆これからのシーズンを思い描きながら作業に没頭していました

節子