フォト日記(2019年3月)
 
 
 
 
 

 3月30日

順調に進んでいた春の歩みでしたが
ここにきてちょっとストップ
朝晩の気温もマイナス気温に逆戻りしてしまいました
「春は行きつ戻りつ」ですね

3月中旬の暖かくてお天気のいい日が続いていたとき
あちこちの畑で融雪剤の散布が行われていました
その融雪剤の上にも雪が積もり
また真っ白の世界になりました
でも撒いた融雪剤が無駄になるわけではなく
やはり融雪剤が撒かれた畑は雪が溶けるのが早いようです
雪の下から昨年の秋に蒔いて20センチほど育った小麦が
顔を出すのもあと少しです
28年前美瑛に引っ越してきたのは4月4日のことでした
雪の下から青々とした緑の葉が伸びているのに
びっくりしたことを覚えています
麦は踏まれるほど強くなると言いますが
雪の下でじっと春を待つ秘めた力も持っているのですね

写真1枚目2枚目は澄んだ夕空がきれいだった10日ほど前のもの
畑に撒かれた融雪剤が見えるでしょうか
3枚目はとぅもろうのお隣の畑の融雪剤散布風景
3歳の孫が突然現れた2台のスノーモービルに
「真っ黒い仮面ライダーが来た!!」
と大喜びだったようです
4枚目はやはりとぅもろう前にやってきたキツネ
積雪が少なくなり
雪の下に巣を作り越冬していた野ネズミをねらって
やってきたようです
穴を掘って顔を突っ込んで狩りに夢中のようでした

節子
 
 
 
 

 3月15日

日に日に春の日差しが強くなり
雪解けも進んできています
昨日旭川に行く途中
道路脇の土手の雪もなくなっていて
フキノトウもそろそろ顔を出すので…と思うほどでした
長いと思っていた冬ももうあと少し…
とぅもろうもまだ休館中で
本来はのんびりした季節なのですが
今年は4月に
知事選挙 町長選挙 町議会議員選挙などがあり
特に美瑛は現職の町長さんがお辞めになるので
私たちも美瑛の町づくりについて
この機会にいろいろ考えたいと思っています
住民が「住み続けたい」と思える町
医療や福祉などの面でも「住み続けられる町」
そして観光でいらしたお客さまにとっても
「安心して滞在でき美瑛の良さを十分に感じてもらえる町」…
漠然とですがそんなことを考えました
町民としての生活面での要望もたくさんありますが
観光ということで言うなら
私はこの町の魅力は
「歩くこと」で一番感じることができるのでは…
と思います
もちろん車で周ってもいいのですが
ほんの少しでも歩くと
上り坂では空へと続く1本の道と広い空しか見えなくなります
坂を上りきると広がる畑や山々が迎えくれる…
息を弾ませながら歩いて行くと
小鳥の声や草の匂い 時折吹く風に励まされたりします
そんなのんびりとした観光が美瑛には残っていてほしい
そんな風に思います
でも道はどんどん広くなり舗装され
道路脇には画一的な芝草が吹き付けられ
歩きたいと思う道が少なくなりました
意識的に残さなければどんどんと無くなってしまうのでは
と心配です
観光のための新しい建物を作ったり
道を整備することは時には必要かもしれませんが
「保存する」「残す」ということも大事なことと思います
または一歩進んだ整備の考え方が必要ではと思います

でも一個人ではとうていできないこと
10年先20年先を見越して
「美瑛がどんな町であってほしいか」
町民がいろいろと考えをめぐらすいいチャンスなのかなと思う
この春です

写真1枚目は融雪剤散布のスノーモービル
2枚目は穏やかな3月の青空と五本の木
3枚目は日差しに照らされ固くしまった3月の雪と
傾きかけた陽です

節子