フォト日記(2020年4月)
 
 
 
 
 
 

  4月24日

記録的に暖かかった3月に比べ
4月中旬は寒い日が多く
写真1枚目のように雪が降る日もまだあります
降っても日中には溶けてしまうのですが
朝起きて薄っすらと積もった雪を見ると
冬が終わったばかりなのに
何となく新鮮に感じるのが不思議です
寒い日が多いとはいうものの
庭では水仙の蕾も大きく膨らんで
まもなく咲きそうですし
カタクリの花も咲き始めました
カタクリの花は種が地面に落ちて
花が咲くまでに7年の月日がかかると言われていますが
とぅもろうでも毎年1株くらいづつ増えていて
今年は何故か人がよく歩いて踏みしめているところに
花を咲かせているカタクリを見つけました
こんなところにどうして?
と思いますが
きっとこの場所が居心地がよかったのでしょうね
札幌などでは桜が開花したところもあるようです
3月が暖かかった分
桜の開花も早いようです
美瑛でも5月初めごろには咲くかもしれません

いつもの年でしたら
ゴールデンウィークは
美瑛の観光シーズンの幕開けなのですが
コロナウィルスの感染が全国でも北海道でも収まらず
一日でも早く終息させることができるようにと
できるだけ家で過ごすことが求められています
とぅもろうも
いろいろ悩みましたが
当面5月末までの休業を決めました
6月以降につきましては
状況を見てまたお知らせをしたいと思います

家の中だけでの生活は
心身ともにつらいことですが
皆さま どうぞお身体大切になさってください

節子
 
 
 
 
 
 
  
4月2日

例年に比べ暖かかった3月
新聞記事によると
北日本(東北と北海道)の平均気温が
平年より2.5度上回っていたとのこと
それは1946年以降最も高い数値とのことでした
晴天の日も多く 3月の後半は
日中ストーブを炊かなくても過ごせるほどでした
雪解けも早くて
写真1~3枚目は3月28日のものですが
今はもう残雪もほとんどなくなりました
道端ではフキノトウも顔を出し
庭ではクロッカスの花が咲き
クリスマスローズや水仙の葉も見え始めています

きょうは4月2日…
思い出すと1991年4月2日は
私たち家族が美瑛への引っ越しを決めて
フェリーで東京港を船出した日です
仕事も辞めて
決まっているのは引っ越し先の借家だけという状態で
これから先のことは何一つわからない中での
期待よりも不安のほうが大きかった船出でした
後で知ったことですが1991年も
冬季間の積雪が少なく
雪解けも早かった年だったそうです
美瑛に着いたのは4月4日でしたが
ほとんど雪はありませんでした
今年はあの年以来の雪解けの速さなのでは…と思い
ふと29年前の春を思い出したのでした
私たちは引っ越しの3か月前の1月に
一度だけ美瑛を訪れただけでしたから
すべてが初めて見る風景!
4月5月6月と季節が進むにつれ
木々が芽吹き
畑では作物が育ち
麦が穂をなびかせ 
ジャガイモの花が一面に咲く様子を見て
それはそれは驚きました
「美瑛ってこんなにきれいなところだったんだ!」と…
畑だけではなく 山々も日々表情を変え
夕方には
空は澄んだ夕焼け色になり
そして日没直後には群青色の空が
丘の曲線を浮かび上がらせて
それはそれは美しかったのを思い出します

その2年後の1993年
私たちはこの地にとぅもろうを開きました
何度かフォト日記にも書きましたが
家を建てたときは敷地に一本の木もありませんでした
私たちは木々が身近にある生活に憧れ
毎年苗木を植えました
いつの間にかその木々たちが大きくなり
ドングリやクルミなどの実も実るようになりました
昨年秋はドングリが豊作で
雪解けの地面にはまだドングリがいっぱい落ちていて
きょうもその実を食べにリスがやってきました
写真4枚目
薪用に購入した丸太の中ほどに
ドングリを食べるリスがいますが
見えますでしょうか?
5枚目はやはりドングリに夢中のリスの後ろ姿
まだ冬毛なのでふわふわとしてかわいいです

節子