フォト日記(2001年11月)


11月23日

この3日間 小春日和が続いています
遅れていた外作業に精を出す毎日ですが
気温も10度を越え 作業していると汗ばむほど
やっぱり暖かいのはいいですね
何年か前 農家の人が「今年は天気があまるねぇ」と言っていたのを
聞いたことがあります
短い夏 そして秋に農作業が集中する北海道では
雪が降る前にと必死で収穫作業や後片付けに追われる日々ですが
全部作業が片付いてもまだ暖かい晴れの日が続いている
そんな時に「あまる」という表現なんですね
言葉が生活に密着していてとても新鮮に感じました
今年の秋も暖かく 天気があまっているのかもしれませんが
のんびり屋の私たちにはまだまだ足りないです
あさってから雪という予報なのであした一日頑張ります

節子



11月13日

今年も薪ストーブの季節がやってきました
薪をいかに確保するか これが毎年のけっこう重要な課題です
今年は友達のサブローさんが
(持ち主さんから)切ってもいいよと言われてる山があるんだけど 一緒にやらない?
と誘ってくれ 2月 3月と夫とサブローさんと2人で木を切り倒し 運び出しました
(山の管理にも役立っているのでしょうか)
その後は 夫が暇に任せてチェーンソーで50cm位に切り
夫 息子 娘 修学旅行の生徒達が斧で割り そして乾燥のため積み上げておきます
それが今 赤々と燃えて私たちを暖めてくれている薪です
お湯を沸かしたり じゃがいもを蒸焼きにしたり 豆を煮たり
またストーブを囲んで話に花が咲く 冬のあいだの頼もしい味方です

北海道のカントリースタイルマガジン East Side という雑誌の宣伝を少し
年2回発行できょう004号が届きました
今回の特集は「冬を旅する」です
写真がとてもきれいで見ているだけで冬の北海道を実感できます
そのほか「移住したい人への提言」とか 「いのちの食卓 羊に感謝する」とか
「野生の領域・クマのいる森」等など興味のある話題がたくさん載っています
とぅもろうにも置いていますので 読んでみたい方はお問い合わせください
バックナンバー003号もあります

節子



11月10日

午後5時ごろに外は真っ暗になります
空には星が瞬いています なんと流れ星まで見えます
ここ2日ほどとても良い天気で朝から晩まで働けます
明後日から寒気が入って雪との予報なので
明日までに冬支度の一部を終わらせたいと思って随分頑張ってしまいました
昼間晴天なので朝から霜で真っ白です
朝日に輝く霜の畑は神々しいです
雪で真っ白になる前に味噌作りがありますが これからです
休みに入ったら急に時間が早く流れます
あっという間に師走になりそうで もっと時間が沢山欲しいと心底思う日々です

行輝



11月7日

本当に不思議なものです
この地に越してきて10年
最初はきれいな風景 旬の風景に心惹かれていましたが
だんだんと 4月の雪融けの頃の土の色が深くて暖かいとか
8月の麦の刈り跡もなかなかいいかも…とか
カラマツが緑から黄に変わり始めた頃の何ともいえない色合いの美しさ
そして11月に入り初雪も降って 半分以上散りかけたカラマツの日本画の世界のような美しさ等
年ごとに発見があるのが嬉しいです
昨日宿泊されたお客さんに こんなにきれいなのにオフシーズンですか?
と聞かれましたが いつ と言えない魅力のあるのが美瑛の景色なんですね

こんなにきれいなのに…と心苦しいのですが
とぅもろうはきょうから12月20日まで休館します
今年1年のこもごもの整理と新しい年を迎える準備をしたいと思います

節子



11月4日

まだ明けやらむ朝 真っ黒な空から白いものが落ちてきた
初雪だ 夜明けを迎え 畑にうっすらと雪化粧がほどこされた
これから長い冬の始まり タイヤをスタットレスに変え この冬の安全を祈る
気温も下がり 腕まくりした素肌が冷たくなっていた

行輝



11月1日


10月最後の日だったきのうもとてもいい天気で
その上暖かかったので 思い立って拓真館まで歩いてみました
普段は車に乗ってばかりの生活 拓真館まで歩くなんてはじめてのことです
リュックに水筒とカメラを入れて 運動靴をはいて歩き始めました
気分は旅人 なんかいい感じ
なるべく車の通れない道を行こうと 砂利道やあぜ道を選んで行きました
いつも車の中から見ていたあの道はこんなだったんだ
こんな景色が見えていたんだ等など思いながら歩くのは新鮮で楽しいものでした
立ち止まったり 戻ったり進路変更も思いのまま
そこが歩きのいいところですね
歩きながら自分と対話したり 途中で思いもかけない人に出会ったり
そして本当に美瑛は素敵なところなんだなぁと思える景色に何度も何度も出会いました
運動不足の足は痛んだけれど 気持ちは満足の一日でした

節子